瑠姫
悪ノ娘
瑠姫
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裕斗
さぁ、跪きなさい
昔昔あるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨するは
齢15の王子様
裕斗
絢爛豪華な調度品
裕斗
顔のよく似た召使い
裕斗
愛馬の名前はジョセフィーヌ
裕斗
全てが全て彼のもの
裕斗
お金が足りなくなったなら愚民どもから搾り取れ
裕斗
俺に逆らう者たちは
粛清してしまえ
裕斗
さぁ、跪け!
裕斗
悪の話優美に咲く
裕斗
鮮やかな彩りで
周りの哀れな雑草は
周りの哀れな雑草は
裕斗
嗚呼養分となり朽ちてゆく
裕斗
暴君王子が恋するは
裕斗
海の向こうの青い人
裕斗
だけども彼女は隣国の
裕斗
緑の男に一目惚れ
裕斗
嫉妬に狂った王子様
裕斗
ある日大臣を呼び出して
裕斗
静かな声で言いました
裕斗
緑の国を滅ぼしなさい
幾多の家が焼き払われ
幾多の命が消えていく
苦しむ人々の嘆きは
王子には届かない
裕斗
あぁ、おやつの時間だ
裕斗
悪の華優美に咲く
狂おしい彩りで
とても綺麗な花なのに
嗚呼棘が多すぎて触れない
狂おしい彩りで
とても綺麗な花なのに
嗚呼棘が多すぎて触れない
悪ノ王子を倒すべく ついに人々は立ち上がる 烏合の彼らを率いるは
ジェルメイヌ
赤き鎧の女剣士
ジェルメイヌ
つもりにつもったその怒り
国全体を包み込んだ
国全体を包み込んだ
ジェルメイヌ
長年の戦で疲れた
兵士達など敵ではない
兵士達など敵ではない
裕斗
ついに王宮は囲まれて
裕斗
家臣達も逃げ出した
カッコよく優美な王子様 ついに捕らえられた
裕斗
この無礼者!
裕斗
悪ノ花 優美に咲く
悲しげな彩りで
彼のための楽園は 嗚呼 もろくもはかなく崩れてく
悲しげな彩りで
彼のための楽園は 嗚呼 もろくもはかなく崩れてく
昔昔あるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
齢15の王子様
裕斗
処刑の時間は午後三時
裕斗
教会の鐘がなる時間
王子と呼ばれたその人は 一人牢屋で何を思う
ついにその時はやってきて
終わりを告げる鐘が鳴る
民衆などには目もくれず
彼はこう言った
裕斗
あぁ、おやつの時間だ
裕斗
悪の華優美に散る
鮮やかな彩りで
後の人々はこう語る
鮮やかな彩りで
後の人々はこう語る
ジェルメイヌ
あぁ彼はまさに悪ノ息子







