TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

晴哉くんの家は マンションの一角にあった

今になって凄く帰りたい 。

ドアノブを握ろうとしている手は

汗でぐしょぐしょだった 。

緊張を抑え乍 、 私の目の前にあったインターホンを

ゆっくり押した 。

押してしまった

矢っ張りまだ心の準備は 、

晴 哉

鍵開けるから待ってろ

電子機器を交えてなのか 何時もより声が低く聞こえた 。

電話以来の声

電話もインターホンも 電子機器を交えてだけど

今からちゃんと晴哉くんの声を聞く

そんな事迄考えている私は 少し好きだけど嫌い

晴 哉

ん 、どーぞ

茉 陽

お 、邪魔します

目が合ってしまいそうで 、

顔を見ることすら 出来ないでいる私がいる

でも暫く聞かなかった声は

私の耳に優しく通ってゆく 。

茉 陽

わ 、綺麗なお部屋だね

思わず口から漏れてしまって 口を汗の滲む手で抑えた

私の一つひとつの言動は

相手にとって 気持ちの悪いものかもしれない

と思えば思うほど 逃げ出したくなるものだ 。

晴 哉

連絡見て直ぐ片付けた

晴 哉

だから何時もよりは整頓されてるかもな

‘ 私の為 ’ なんて思うのは

唯の思い上がりかな 、?

茉 陽

お気持ち程度なんだけど

茉 陽

良かったら此れ食べてね

握り締めて 緊張をぶつけていた紙袋を

手から晴哉くんの手へと移る

中には2時間も 迷ったケーキの手土産が 、

小さな紙袋に 窮屈そうに入れられていた 。

晴 哉

此れ 、ケーキとかか?

晴 哉

甘い物好きだから嬉しいわ

‘ 茉陽ってセンスあるよな ’ なんて呟き乍

奥の部屋へ姿を消していった 。

嬉しさと緊張が一気に解け 、 その場に蹲ってしまう

意味も無く整頓された 此の部屋を見回した 。

何処か落ち着くような気がした

晴哉くんが 纏った優しい雰囲気が

此の部屋に染み付いているような そんな感覚があった 。

何時の間にか口の端が上がっていた

其の中 、耳が痛くなるような 貫くような音が鳴り響いた

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚