TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

大きな出来事は何も無く、 そのまま時は進み、

約束をした日から、2ヶ月が経った。

ゴール音が鳴り止まないこの試合。

3年生の最後の試合との事もあって、自分の最終試合を思い出す。

が、ここまで白熱した試合は初めて見た。

いふくんがこんなに頑張ってるの初めてなんだよ。

そう、この試合を暴れている猫宮のお陰であろう。

どう?先生。

負けじと食らいついて来る敵チームを圧倒していく彼は凄く、

……かっこいい…。

先生の表情はどこかもどかしくて、

焦れったいような、複雑な心境にお追いやられてきた。

まぁいいや!!先生!!いふくんのこと応援しとこ!!

うん、そうする笑

不敵に笑みを零す先生を見て、 あぁ、こりゃいふくんも惚れるな、 なんて確信してしまった。

そんな一時も束の間、僕の心音はまたもや加速した。

そう、彼はまだ、 ダンクを決めたことがない。

やはり短期間では難しく、このまま断念するのか、

彼の努力がこの場で実るのか。

そんな不安や緊張に包まれっぱなしだった。

無情にも着々と減っていく試合時間。

その時間は、残り5分とまで迫っていた。

彼はまだ、良くてもスリーポイントしか決められていない。

みなの表情が曇り始めたとき、彼が声を張り上げた。

まろ!!頑張れ!!

っがんばれ!!!いけ!!

しんでも決めたれ!!

負けじと声を上げ出す2人に続く。

いふくん!!いけーっ!!

そう叫んだ瞬間、彼が相手からボールを奪い、ゴールへと駆け出した。

1人、また1人と抜いていく。

っは、はぁ…ッ、

息切れしっぱなしで、体力もそろそろ限界。

このままダンクへ持ち込もうと一直線に突っ走る。

みんなの声援を合図に、地面を強く蹴飛ばした。

高く、全力で跳び上がる。

1つズレた高さと目線、

(やばっ、届かな……っ)

猫宮!!いけーっ!!!

試合終了と共に鳴り響く得点音。

俺の身体は、現に宙に浮いている。

周囲からは、今日一の歓声が。

決め…決めた…!?

手を離して着地すると、チームメイトがこちらに駆け寄ってきた。

 

いふ!!!お前すげぇよ!!

 

ダンクで勝つとかパないっす…!!

肩を組まれたり、背中を叩かれたりで、思わず笑みが零れる。

その最中、先生の方へと視線を向けた。

そこには、驚いたように目を見開き、輝かせている先生の姿が。

声をかけようとした瞬間、急に身体を引っ張られる。

うおっっ、!?

なにして…!?

 

胴上げに決まってんだろ!!ほら!

せんせー!!まろちゃんかっこよかったな!!

かっこよかった……。

惚れた?

それ何言ってもマズいだろ笑

まぁ…凄いなぁ…

ありゃモテるよ……。

え、なに!?何で黙るの!?モテないの!?

はぁ…ないくんせんせーってほんとばか……。

ばっ゛!?

まぁまぁ、ダンク決めたんやし、あとでまろのとこ行ったってくださいよ?

そうする、ありがと。

試合終了の号令を確信し、タオルと水筒を持ち、彼の元へと向かった。

꒰ 第1章 ꒱ 秘密の恋路の末路。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

582

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚