Hatora
瀬人
Hatora
瀬人
Hatora
Hatora
日華
日華
Hatora
日華
Hatora
お楽しみください!
日華
すたぁぁぁと!
―――たまに、夢を見る。 どこだか分からない、でも懐かしい場所にいて。 しばらくすると、知らない女性が歩いて来て。 何か言いたそうに口を開いて――― そこでいつもは目が覚める。 でも、今日は違った。 女性の声が、聞こえた。彼女は呟いた。 「やっと見つけた……藍。」
起きた瞬間、頭の奥が軽く疼いた。
藍
藍
いつもは、ナツが起こしに来るんだけどな……?
藍
藍
今日はナツちゃんのメンテナンスだからわしもナツちゃんも一日おらんぞ。 適当にやっててくれ。
藍
藍
何となく自分のPCを開くと、日華からメールが届いている。 そういや連絡先交換したっけなぁ…… とりあえず本文に目を通す。
(件名)今日暇か? (本文)おはよう藍。実は今日我が魔剣の力を示す舞台があるのだが、今日もし暇なら我と我の魔剣の戦いぶりを見に来はしないか?金はかからん。 場所は―――――、時間は――だ。待っている。
と、いう文章だった。 ……何のことやら分からないが、どうせ暇な身だ。 行ってみるのも一興だろう。 そう思い返信する。
Re:今日暇か? 分かった。どうせ暇だし行くな。
良い背景無かったからこれで許して?
藍
日華
日華
藍
日華
藍
日華
日華
日華
その後の日華の戦いぶりは、確かに魔剣を使っているかのような何かがあった 次々と相手を負かす日華の姿からは、日頃の研鑽の程が伺えた。 ……そして迎えた最終戦。
日華
相手
藍
日華はかなり押されている。 それでも懸命に竹刀を握り締める。 竹刀を振る。相手は最小限の動きで躱し、すかさず反撃を叩き込もうとする。 そんな緊迫した試合の最中、焦りか日華の動きがほんの少し、乱れた。 ……相手はそこを見逃さなかった。
相手
藍
日華
試合が、終わった。
そのあとしばらくして。 海辺で座り込んでいる日華を発見する。
日華
藍
俺は買っておいた折って二人で分けるタイプのアイスを差し出す。
日華
そのままやや距離を開けて隣に座る。 しばらく無言でアイスを味わっていると、
日華
日華
ああ、今日はメンテで…… と言おうとして思い留まる。 日華には、ナツがアンドロイドだということは伝えていない。
藍
日華
日華
日華
藍
日華
日華
日華
日華
藍
まずい。どうやら日華は予想以上に敏いようだ。
藍
日華
日華
藍
日華
日華
そう言って日華は走り去っていく。 ……嘘、ついちまったな。 ……思えば、
「あの時」も、こんな小さい嘘から始まったっけ……
――――懐かしい声が、俺の名前を呼んだ。 この声の響きは、温かさは、美しさは、 ずっと、ずっと、 会いたかったあの人の声。 俺が狂おしいほど求めたこの声は―――― 誰の声だったっけ―――?
日華
日華
日華
Hatora
瀬人
Hatora
日華
瀬人
コメント
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魔剣!奈落を渡る糸!