芽衣
あ~!今日もギリギリだ...
私は前まで『1人』が嫌いだった。
でも今は違う。1人の楽しみもあるから。
芽衣
(あ、ちょっと待って、彼は...)
美咲
赤井先輩!!
赤井先輩
おっ、美咲じゃん、おはよ。
美咲
おはようございます!
赤井先輩
あ、その鞄に付いてるクマのキーホルダー可愛いね。
美咲
えっ、ありがとう!
赤井先輩
似合ってるよ!
美咲
嬉しいです!
芽衣
(先輩今日も素敵~)
芽衣
(あ~、私も美咲ちゃんみたい綺麗になりたいなあ)
そう、私は密かに先輩に恋をしていた。
芽衣
(どこを直せばいいかなぁ...)
芽衣
(前髪?)
私はそっと前髪を整える。
サッサッ
芽衣
(あっ、鏡...)
バックに入れていた鏡を自分の前に持ってくる。
芽衣
(あ、いいんじゃない!?)
赤井先輩
芽衣ちゃん、だよね?
芽衣
わっ、先輩!?
芽衣
(すごい、今先輩と話せてる!)
芽衣
ど、どうしたんですか?
赤井先輩
いや、その髪型、可愛いなって
そうして私はクシャッと笑う。
今日もまた、先輩を密かに好きになる。