⚠夢小説注意⚠
万次郎
部屋の中なのに帽子か?
なんてデリカシーのないやつだと思った
翠
……
辛かった
万次郎に見られるのが辛かった
月滅されると思った
いっそ、バレて離れてもらおう…。
翠
万次郎、実はね。
万次郎
…ッ
万次郎
お前、髪…
翠
私、ガンなんだ。
万次郎
がん、?
翠
そう、副作用で髪の毛抜けちゃった
ちゃんと万次郎の前で笑えてるだろうか
万次郎
…ギュッ
万次郎
辛かったな、苦しかったな
翠
…うぅ"、ポロ
暖かい
そんな手に包まれたら涙が止まらなかった
絶対に捨てられると思った
私は独りになるんだと
でも、万次郎は優しくて暖かくて…
万次郎
ごめんな、気づけなくて…
万次郎
言わせて、ごめん。
その優しさが私には痛かった
いつか死ぬかもしれないのに
ずっと好きでいてくれる万次郎の優しさが
私には痛かった
翠
え、?
万次郎
お前とお揃いにしちゃった!
万次郎が髪を切っていた
目頭が熱くなるのがわかる
目に涙が滲んで万次郎がぼやけてる
翠
…似合ってる!
万次郎
俺イケメンだからな〜笑
翠
…笑
本当に優しい
私のためにここまでしてくれるなんて
お母さんも万次郎も
私のために自分を削って…
翠
はぁはぁ、ダッ
ちょっと走っただけで息切れしちゃう
翠
…体力落ちたな、
私は病院から抜け出した