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MIRAN@📢なつーー!!!
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つみあ(主)
つみあ(主)
小学校の古い音楽室。
そこに、誰もいない放課後だけ姿を現す音の精霊「ねね」が住んでいました。
ねねは、ピアノの弦の響きや、窓から差し込む夕暮れの光から生まれた存在です。
形はなく、ただ美しい音を奏でるだけの存在でした。
ねねにとって、世界は「きれいな音」か「そうでないか」のどちらか。
そこに感情はなく、命の重みも知りませんでした。
ある日の放課後、音楽室の扉が「ガラガラ」と勢いよく開きました。
来たのは、いじめを晴らそうと学校に乗り込んだゆゆと、その友達のかにゃにゃ。
ゆゆ
ゆゆは目を輝かせながら、部屋を見回します。
ねねは慌ててピアノの影に隠れ、気配を消しました。
ゆゆたちは、窓際の席に座って話し始めました。
でも、いつもと違ってちーちゃんの元気がありません。
かにゃにゃは小さな声で言った
かにゃにゃ
かにゃにゃ
かにゃにゃ
ゆゆ
かにゃにゃ
かにゃにゃの目から、水がこぼれ落ちました。
ゆゆはかにゃにゃの肩をそっと抱いた。
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆの言葉を聞いていたねねは、胸の奥がチクリと痛むのを感じました。
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
形のないねねには、死ぬことも、生きることも理解できません。
ただ、かにゃにゃの流す涙が、ねねの心を激しく揺さぶりました。
ねねは思わず、ピアノの鍵盤を優しく叩きました。
ポロン、ポロン……
ゆゆ
ゆゆが振り返りました。ねねはもう隠れませんでした。
夕暮れの光を集めて、淡く光る小さな女子小学生のような姿を現したのです。
ゆゆ
ゆゆは驚いましたが、怖がりませんでした。
ねねは静かに言いました。
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
ゆゆはねねの前にしゃがみ込み、自分の胸に手を当てました。
ゆゆ
ねねが恐る恐るゆゆの胸に手を触れるた。
すると、
トントン、トントン
と、温かくて、力強くて、どこか優しいリズムが伝ってきました。
ゆゆ
とゆゆは微笑みました。
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
ゆゆ
かにゃにゃも涙を拭いて言いました。
かにゃにゃ
かにゃにゃ
かにゃにゃ
かにゃにゃ
ねねは、自分の胸に手を当てました。
そこには何もありません。
心臓の音も、温かさもありません。
でも、ゆゆたちの温かい言葉を聴いた瞬間、
ねねの心に「切なさ」と「愛おしさ」という初めての感情が生まれました。
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
ねねはピアノに向き直りました。
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
ねねが鍵盤に手をかざすと、ピアノがひとりでに鳴り響いました。
心臓のトントンというリズムに合わせた、優しくて、とても温かいメロディ。
かにゃにゃの悲しみを包み込み、 モモちゃんとの楽しかった記憶を思い出させるような、奇跡のような音楽です。
曲が終わる頃、音楽室には優しい光が満ちていました。
かにゃにゃはすっかり笑顔になっていました。
かにゃにゃ
かにゃにゃ
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
ねねが嬉しそうに微笑むと、音楽室の壁際に並んでいた楽器たちが、まるで応えるようにカタカタと小さく揺れました。
ゆゆ
ゆゆが名案を思いついたように、ポンと手を叩きました。
かにゃにゃ
ゆゆは自分のカバンから、授業で使っているリコーダーを取り出します。
かにゃにゃ、ねねも賛成して、棚からお気に入りのグロッケン(小さい鉄琴)を運んできました。
ねねは不思議そうに首をかしげました。
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
ゆゆ
かにゃにゃ
ゆゆとかにゃにゃがそう言って笑うと、ねねの体がふわっと宙に浮かびました。
そして、音楽室の隅に置かれていた小さなアコーディオンの前に着地したのです。
ねねが恐る恐るアコーディオンの蛇腹(じゃばら)を引くと、
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
と、ちょっぴり気の抜けた、でもどこか愛嬌のある音が響きました。
ゆゆ
ゆゆが吹き出すと、ねねの顔がぽっと赤くなります。
ゆゆ
ゆゆの合図で、3人の特別な演奏会が始まりました。
ゆゆが口に当てたリコーダーからは、小鳥のさえずりのように 軽やかで元気なメロディが飛び出します。
かにゃにゃがバチを持ってグロッケンを叩くと、 「キーン、コーン」と、甲高く夜空の星が弾けるような澄んだ美しい音が響き渡りました。
二人の楽しそうな「命のリズム」に引っ張られるように、 ねねも夢中でアコーディオンの鍵盤を押さえ、空気の蛇腹を大きく伸び縮みさせます。
先ほどまでの寂しげな音はどこへやら、アコーディオンは 「ズン・チャッ・チャッ」と、リズミカルで心躍る伴奏を刻み始めました。
アコーディオンの温かい蛇腹の響き
リコーダーの真っ直ぐで力強い息遣い
グロッケンの優しく胸に染み渡る余韻
音々(ねね)(音楽室に住む形のない精霊)
演奏しながら、ねねの胸の奥は、これまで感じたことがないほどの 幸福感で満たされていきました。 心臓はなくても、ゆゆとかにゃにゃから分けてもらった命の温もりが、 確かに自分の中で躍動しているのを感じていました。
最後の音が音楽室の天井に溶けていくと、3人は顔を見合わせて、どっと笑い合いました。
音楽室の窓から差し込む夕暮れのオレンジ色の光が、3人の奏でる音に合わせて、 まるでダンスをしているようにキラキラと揺れ動きます。
それからというもの、ねねは古い音楽室で、訪れる生徒たちの「命の音」を聴くのが大好きに。
形のない精霊は、人間の心を通して、命の本当の尊さを知ったのでした。
つみあ(主)
つみあ(主)