タケル
俺の実家の近くには廃墟があった
タケル
夏休みにそこに肝試しをしにいったんだが
タケル
そこで事件は起きたわけだ
タケル
うーん結構ボロボロだな
ユウジ
確かに!思った以上に
タケル
肝試しっていうかほぼ探検だな
ユウジ
そうだな笑
ユウヤ
おーい!置いてかないでよ!
タケル
あ!おっせぇぞユウヤ!
タケル
じゃ!突入!
ユウヤ
なあやっぱりやめとこうよ
タケル
なんでだ?
ユウジ
せっかく来たんだ!やめねぇよ
ユウヤ
なんか…ヤバい気がする
タケル
気がするじゃ理由にならねぇよ
タケル
おし!行くぞ!
ギッ…キィィ
タケル
嫌な音だなぁ
タケル
行くぞ!
ユウジ
おう!
ユウヤ
う、うん
タケル
うわぁ暗いな
ユウジ
めっちゃ暗い
ユウヤ
懐中電灯持ってくればよかった…
タケル
つべこべ言ってねぇで行くぞ!
タケル
わわっ
タケル
この部屋あぶねぇな
ユウジ
随分と散らかってらぁ
ユウヤ
やっぱり危ないじゃん
タケル
なんだ?ビビってんのか?
ユウヤ
そ、そんなわけじゃ!
タケル
うーん特に何も無いな
タケル
次の部屋行くぞ!
タケル
うーん
タケル
さっきは散らかってたけど
タケル
次はそこまでではねぇな
ユウジ
ここは寝室か?
ユウヤ
ベットがあるもんな
タケル
勉強机まで
ユウヤ
ねぇ、いつまでここにいるの?
タケル
全部見終わるまで
ユウジ
ここは平屋だから
すぐ終わるって!
すぐ終わるって!
ユウジ
な!タケル!
タケル
おう!
タケル
ここは…リビング?
ユウジ
ここも汚れてんな
ユウヤ
テレビがあるから
そうだろうね…
そうだろうね…
タケル
よし!なにもなさそうだな!
タケル
次の部屋に…
ギシッギシッ
スー
パタンッ
ギシッギシッ
スー
パタンッ
タケル
え?
タケル
俺ら以外に誰かいるのか?
ユウジ
こっ、怖ぇ〜
ユウヤ
ねぇ、ここは裏口が
あるみたいだよ…
あるみたいだよ…
ユウヤ
はやく逃げないと!
スー
タケル
その時にドアが開いてな
タケル
怪物みたいな
ただれた顔をしたやつが
ただれた顔をしたやつが
タケル
イタ!イタ!
タケル
って叫びながら
タケル
走って追いかけて来たんだ
タケル
俺と友人2人はすぐに裏口へ
走ったんだが
走ったんだが
タケル
庭にたどり着いても
そいつは追ってきた
そいつは追ってきた
タケル
逃げる途中にユウジが
転んじまった
転んじまった
タケル
そのまま翌朝に死体で
発見されたよ
発見されたよ
タケル
これで俺の話は終わりだ
ヒロフミ
こ、怖っ
シュウヤ
流石タケルだ
ケンジ
お前の言う
体験談ってすげぇや
体験談ってすげぇや
タケル
そうか?ww
ヒロフミ
お前、それが実話なら
ヒロフミ
よく笑ってられるな
タケル
…
タケル
本当は悲しいぜ?
タケル
でも過ぎたことだ
タケル
笑って前向きに
生きるしかないだろ
生きるしかないだろ
ヒロフミ
そうか、お前は
そういうやつだもんな!
そういうやつだもんな!
タケル
ワハハッ!そういうやつだ
ヒロフミ
じゃあ次は俺が話そう
ヒロフミ
作り話だがな