くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
Let’sgo↓
朝起きて
いつも通り二人でご飯を食べて
数時間後___
僕が本を読んでいる間に
フィンがいなくなった
フィンのことだから大丈夫だと思いたい
……本当は心配だけどね
そんなことを考えていると___
スウェーデン
フィンランド
驚いた様子のフィンが振り向く
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
ふと、フィンの顔に目が留まる
彼の右頬には
スウェーデン
フィンランド
切り傷のような筋が一本
フィンランド
スウェーデン
フィンランド
その一言が聞こえて
息をふっと吐いた
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
木を眺めていたフィンと目線が合う
フィンの口が開く
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
フィンランド
力なくフィンが笑う
フィンランド
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
そう言うと
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
そう言って
フィンと笑いあった
その時間が
その空間が愛おしくて
少しだけ、春を感じた
スウェーデンに見せるために
ずっと桜を探していた
そして
今もなお、こいつ___
スウェーデンが隣にいてもなお
俺は春を求める
春は、俺にとって特別だから
俺らにとって、特別だから
フィンランド
1944.9.15
ソ連と条約を結び
俺が枢軸から抜けて3日
ぼーっと月を見ていた時
隣にスウェーデンが来た
あいつはずっと中立で
いくら枢軸に勧誘しても来ないから
俺が殺そうとしたんだ
スウェーデン
彼が言う
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
彼の鳩尾あたりには包帯が巻かれている
俺が…付けた傷
スウェーデン
フィンランド
お前を傷つけた俺に?
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
今の俺と今までの俺…?
何か…変わったのだろうか
俺は変われたのだろうか
考えるたび、
後悔と罪悪感がこみあげていく
心から言葉が伝い、口から出ていく
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
言葉が意図せず出ていく
フィンランド
フィンランド
俺の黒い過去を思い出しながら
言い訳と涙を零していく
フィンランド
これが本音だった
フィンランド
これだけ伝えられれば
フィンランド
もう全部どうでもよかった
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
申し訳なさから涙が止まらない
俺は謝られていいような存在じゃない
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
なんで俺のこと…?
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
心外なことを言われ少し驚く
フィンランド
スウェーデン
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
スウェーデン
フィンランド
そう言って笑うあいつは
かっこよくて、俺の太陽みたいだった
もう十分以上歩いただろう
並木道の景色は変わっていない
隣にはあいつがいる
……そのとき
フィンランド
一輪の桜が咲いているのが見えた
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
フィンランド
フィンランド
あいつの顔から笑みがこぼれる
スウェーデン
フィンランド
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
フィンランド
スウェーデン
二人並んで歩きだしたとき
咲いていた一輪の花は
寒さに耐えながら春を待っている
だけど、今はこの寒さが
心地よく感じられたんだ
コメント
2件
うううう…いい…良すぎる
おわぁぁぁ…最高と共に語彙力が蒸発しました(?)え、うん、もう、なんかこう、色々凄いです!言い表しがわかんねぇ(^∇^)最高に最高で、最高のお話有難う御座います!!