いつかまた

いつからだろう

3ヶ月前ぐらいから俺は浮気するようになった

理由は青が素直じゃない

青に飽きたんだ

浮気の理由は青が原因だと勝手に思っていた

自分のせいではないと決めつけて

あとから後悔するとも知らずに

浮気相手と何回もやって

青のことも忘れて

毎日朝も夜もやった

赤がかわいすぎるから

そんな単純な理由で

隣に青がいることも忘れてやった

青のことを殴って

ストレスをぶつけて

楽しんでいた

ストレスの原因は寝不足だ

そんなの自分が原因だ

浮気相手と毎日やってるから

そのストレスを青にぶつけまくった結果

反応しなくなった

壊れたか？

その時はそう思ってた

でも体に違和感は感じていた

殴った感じが前と違ってたから

見た感じも違う

骨と皮しかないような体で

骨を折った時だって

そんなに力をいれてなかったから

どんどん青が弱っていっているのを感じた

床には薬や血

机の上にあったカッターには血がこびり付いてて

青が弱っている原因がようやくここでわかったんだ

久々に呼ぶ君の名前

暴言を吐いて

殴って

追い詰めて

いまさら焦ったんだ

自分のやった事が青にとってどれだけ辛いか

それに最近帰りが遅い

何をしているんだ

青に殴りまくっている俺らは

働いてすらないから金なんてない

青はどうやって稼いでいるんだ？

帰ってきたと思ったら

フラフラになりながら階段をあがる君がいて

突然階段から落ちた

びっくりした

改めて君の姿を見たら酷かった

目の下には隈があり

ガリガリにやせ細っていて

いつ倒れてもおかしくない状態だった

声をかけただけでビクついていたから

青は俺に恐怖心を抱いたんだと思う

当たり前だ

あんな扱いをしたんだから

明らかに怖がっている君を見て

話を続けることなんて出来なかった

だって顔が死んでいたから

疲れたような顔をしていたから

冷たいことしか言えないけど

少し楽になって欲しかったんだ

なんでそんなに優しいの？

あんなことしたのに

もう君はいなかった

早めに起きたつもりなのだけど

少しご飯が温かかった

ついさっき作ったような温かさだった

ちゃんと聞こう

君がどんな仕事をしてるのか

いつもみたいに冷たく聞いてしまった

でも気になってるのは事実だ

そういって君の細い腕を掴んだ瞬間

今までに聞いたことの無いぐらい痛そうな声をあげられて

びっくりしてすぐに手を離した

忘れてた....ｯ

あの時部屋を見た時に

血がこびり付いたカッターのことを

そういって逃げるように部屋に入られた

間違いない

俺が原因で

青はリスカをしていること

楽にさせてあげたいｯｯ...

明日ちゃんと....

青が傷つかないように優しく話しかけて

思っていたことをそのまんまいった

もちろん悪意なんてなかった

ただ楽になって欲しいから

無理しないで欲しいから

いった言葉だった

でも君は驚いたような

納得したような

安心したような顔をして

今思ったら言葉が足りなかったんだ

"楽になれよ"

じゃなくて

無理するなとか

謝罪の言葉とかをかけとけば良かった

ありがとうだけ残して君は家を出ていった

仕事あるのかな？

そう思っただけだったのに

俺が発言を誤ったせいで

君が帰ってくることは無かった

今思ったら後悔してばかりだ

来世では君と幸せになれるかなｯ....

君を泣かせたり

辛くすることしないから

また君に会いたいよｯｯｯ

君に沢山悪い事をした俺は

君と同じところには行けないけれども

君にまた会えることを願うだけだ

いままでありがとう

そしてごめんな

俺の愛する人