「嫌い」に理由なんてないんだね

え…嘘でしょ？

じゃあ、俺はころちゃんたちとは…

兄弟じゃないってこと？

どうしよう…

大変なこと聞いちゃった、もう行こう

ガタッ

俺は気づいたら外まで来ていた

まだ…本人たちに聞いたわけではないけど…

でも

もうわかんないや

俺はどうしたらいいのかな

そもそも

なんで俺はあの人達と一緒に住んでなかったんだろう

今までなーくんたちと住んでたのはどういうこと？

そしたらちゃんと説明してもらおう…

そして家を出よう…

その後どこ行くかとか、りねこくん達になんていうかとかそういうのは置いといて

俺は…

家族じゃないしね

出ていってもなんとも思わないよね

ん〜

外国に行くのもいいな〜

なんて…

思ってみちゃったり…ね？

ププーッ

俺は何をしたいのかな

ププーッ！

なんかうるさいなぁ

考え事してるときぐらい静かにしてほしいよ…

ププーッ！！

キキーッ！！

ドンっ

俺がハッとしたときには

さっきよりも少し進んだイチにふっ飛ばされてた

そして後ろには

俺を庇って惹かれたのでだろうころちゃんが倒れてた

俺は慌てて駆け寄った

周りの人も

トラックの運転手さんも

俺はなんとかころちゃんの一番近くに行ってころちゃんの体を少し起こすように持ち上げた

気付かなかった…

そしてころちゃんは病院に運ばれた

俺も急いで病院へ行った

ころちゃんは今手術中だ

俺は祈ることしかできない

ころちゃんが引かれたのは俺のせいなのに…

ドタバタ…