悠斗
皐月
皐月
悠斗
いつもと変わらず、席に着く。
いや、着こうとした。
視界の端に、白色の何かが映ったため、動作が停止してしまった。
悠斗
皐月
悠斗
悠斗
皐月
悠斗
レシートを持ち、ゴミ箱との距離を縮める。
捨てる直前、レシートの内容が何なのか。そう思うことは必然だった。
買った商品は2つ。
半袖のTシャツを一枚と、“異様に安いズボン”を一枚だ。
悠斗は疑問で包まれた。
このズボンは一体何なのか。
なぜ買ったのだろうか。
どんなズボンなのか。
ただし、この疑問は音として存在することは永久になかった。
悠斗
皐月
再び、いつもが訪れてきた。取り留めもないことを話し、食べる。
しかし、皐月によって微かに崩された。
皐月
悠斗
皐月
皐月
悠斗
悠斗
皐月
悠斗
皐月
悠斗
悠斗
皐月
悠斗
その会話を終えると、食器を片付け始める。
微かに口が微笑み、目が細くなった。
いつもの、喜びを隠している表情だ。
そんな皐月の様子を……
透き通った花瓶越しに悠斗は見つめていた。
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