テラーノベル
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体が重かった。
息をするのもいつもよりゆっくりで胸の奥がひんやりする。
鬼は病気にならない。
それは分かっている。
だからこそこの不調が怖かった。
どうしよう。どうしたらいい。
気づけば心の中で名前を呼んでいた。
月
次の瞬間足元が変わる。
見慣れた畳。
高い天井。
静まり返った空間。
月
声が漏れた。
無限城だった。
驚いて周りを見ると少し離れたところに鳴女の姿があった。
鳴女
それだけ言って琵琶の音が小さく響く。
しばらくして無惨が現れた。
一目見て眉がわずかに動く。
無惨
隠そうとしたつもりだったけどすぐに見抜かれてしまう。
無惨はるなに触れ少し考えるように視線を落とした。
無惨
月
月
遊郭では難しかった。
目立てば終わりだし血鬼術もまだ使えない。
無惨は短く息を吐く。
無惨
無惨
そう言って静かに血を与える。
体の奥に熱が広がる。
さっきまでの寒さが少しずつ引いていく。
無惨
無惨は淡々と続ける。
無惨
無惨
月
言葉が前よりも素直に出た。
無惨はその声を一瞬だけ見た。
前より震えていない。目も伏せすぎていない。
無惨
月
返事も少し軽い。
それに気づいたのか無惨は何も言わずにるなから視線を外す。
だが去り際に一言だけ落とした。
無惨
月
るなは少しだけ笑った。
前より元気になっている。
それをちゃんと見てくれている。
無惨がその変化に気づいているかどうかはわからない。
でも気づいていないふりをしているようには見えなかった。
はーとおねがいします🙏🏻 ̖́-
コメント
2件
ガン(*'0'*)バレ
( ´ཫ` )るなちゃんかわよ