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堕姫優しい!!!!!
遊郭へ戻る前るなは鳴女の方を向いた。
月
小さくそう言うと鳴女は一瞬だけ目を細めた。
よく見るといつもの不安げな様子がない。
怯ええ視線を落とすこともなくちゃんと前を見て立っている。
鳴女
鳴女は静かに言った。
鳴女
その言葉にるなは少しだけ首をかしげる。
鳴女は琵琶に手をかけながらほんのわずかに表情をやわらげた。
琵琶の音が響き視界が揺れる。
次の瞬間見慣れた遊郭の一角に立っていた。
戻るなり堕姫がこちらを振り返る。
堕姫
声は強いけど目が落ち着いていない。
近づいてきてるなの顔をじっと見る。
堕姫
いつもならもっと突き放す言い方をするのに。
今日は少しだけ違った。
堕姫
ふんとそっぽを向くけど距離は近いまま。
堕姫
るなは思わず笑ってしまいそうになるのをぐっとこらえた。
月
その一言に堕姫は少しだけ言葉に詰まる。
堕姫
ぶっきらぼうに言って肩に手を置いた。
その温度が胸に残る。
いなかった時間をちゃんと誰かが気にしてくれていた。
探されて隠してもらって戻る場所があった。
それがじんわりと伝わってくる。
るなは静かに息を吐いた。
ここにもちゃんと居ていい場所がある。
そう思えた夜だった。
はーとおねがいします🙏🏻 ̖́-