ママ
どっどうしたの!?
パパ
危ないものでも使ったのか?
ママ
さく…ら?
ふたりが心配すると、さくらは さっきまでが嘘のように泣き止み奇妙に 笑っていた
さくら
ほらね、ちがった
ママ
え…?
パパ
さくら!どうしたんだよ!
そのまま、さくらは何を言わずに 自分の部屋へと戻っていった。
ママ
ねぇ、さくら!
ママ
怪我…痛いでしょ!手当しないと
バイキン入っちゃうわよ!
バイキン入っちゃうわよ!
パパ
理由は、明日でもいいから!
さくら
ママァーーー!!
ママ
えっ!え?
さくら
痛いの…痛いよぉ
ママ
どうしたの?何があったのよ?
パパ
大丈夫か??
さくら
なんかね、なんかね、ひまちゃんにね、ママとパパとこと聞かれたの
ママ
うん
パパ
うん
さくら
それでね、とっても優しいよ!って
言ったの…
言ったの…
さくら
そしたらね、ひまりの
ママとパパ返して!ってね
ママとパパ返して!ってね
さくら
ここの腕のとこねひっかかれたの…
ママ
安心して!さくらは、ママとパパで
守るから!
守るから!
パパ
そうだよ!安心しろよ!
パパ
何か、悪い夢でも見たんだろきっと
ママ
そうね…
ママ
(さっきのは、ホントにさくらだったのかしら?)
その日、さくらは父と母の部屋で寝た
さくら
(昨日は、パパたちのお部屋で寝ちゃったな…)
さくら
(また、ひまちゃんに怒られる)
さくら
(どうしよう…)
ひまり
何してるの?
さくら
うわっ
さくら
ひ、ひまちゃん…
ひまり
早くあっちへ行こうよ
ひまり
私のおうちに来てって言ってるでしょ?
さくら
え?
さくら
ひまちゃん…ママに話さなきゃいけない
お約束なの…
お約束なの…
ひまり
そんなのどうだっていいでしょ?
さくら
え?なんでなの?
ひまり
ママもパパも約束…破るでしょ?
さくら
そんなことないよ!
ひまり
ママもパパもあなたのことなんて
どうでもいいのよ?
どうでもいいのよ?
さくら
なんで…そんなこと言うの?
ひまり
全部、向こうで話そうよ
ひまり
ね?
そう言うと、ひまりはさくらの手を 握った…







