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猫になったわたし

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猫になったわたし

1 - 猫になったわたし

♥

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2018年06月23日

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暗い…まっくら…

ここはどこなんだろ?

寒い…冷たい…

壱也

…。

壱也

あれ?君どうしたの?

壱也

こんな雨に濡れて…かわいそうに…

いちや君…?

壱也

おいで、このままじゃ凍えちゃうよ…

美夜

にゃあん

え。

壱也

よしよしパーカーの中にお入り。

嘘!私猫になってるじゃん!!!

美夜

にゃぁあ!!

壱也

こらこら、暴れるなって。

-------------------------------------

壱也

よし、綺麗になったしストーブであったまりな…

美夜

にゃおん

私、どうして猫になってるんだろう…

壱也

ほら、ミルク飲めるかな?

美夜

にゃ

壱也

あははwごめん猫舌だったねw

壱也

寒いと思ってついホットにしちゃったよw

美夜

にゃぁあー

私が猫になる前…

うう…思い出せないや…

壱也

さ、おいで。一緒に寝よう。

壱也

…ん…えっと…

壱也

名前どうしようか?

美夜

にゃあ?

壱也

…ぅぅん…

壱也

6月21日…

壱也

きっと偶然だよな…でも…

壱也

偶然でもいい。君の名前は美夜にしよう。

美夜

にゃあん

壱也

美夜は僕の大切な人…

壱也

大切だった人の名前だよ。

なんでそんな悲しそうな顔をしているの?

美夜

にゃお?

壱也

ふふ、きっとあの子からの贈り物かもね。

壱也

美夜…

壱也

…美夜…

壱也は私をギュッと抱きしめた。

-------------------------------------

紗夜

いちや!いちや!

紗夜

起きなよ!壱也!!

綺麗な女の人が壱也を起こす。

壱也

あぁ。紗夜おはよう。

紗夜

おはようじゃないわよ!

紗夜

壱也は私がいないとほんとダメね!!

壱也

はは…ごめんね…

紗夜

…壱也…また落ち込んでるでしょ?

壱也

紗夜

まぁ。昨日一回忌だったから仕方ないと思うけど…

紗夜

いい加減前向きにならないと美夜ちゃんも浮かばれないわ。

美夜?美夜って亡くなった人の名前なの?

壱也

…分かってる…

紗夜

もー!!暗いな!しっかりしなさいよ!!

手を振り下ろそうとする彼女を止めに私は壱也の前に出た

美夜

にゃあ!!

紗夜

な、なにこの猫?

壱也

美夜…

紗夜

は?

壱也

昨日拾ったんだ…

壱也

きっと美夜の生まれ変わりなんだよ…

壱也くんが私の頭を撫でる

紗夜

なに馬鹿なこと言ってるのよ!

紗夜

そんな事あるわけないじゃない!!

紗夜

いい加減現実見てよ!!!

バタンッッ

紗夜さんは勢いよく部屋を出て行った。

壱也

美夜…

彼が虚ろに私を撫でた。

美夜

にゃぁ…

壱也

僕が…

壱也

僕が美夜を忘れたら、

壱也

天国の美夜が一人ぼっちになっちゃうじゃないか…

壱也くんは自分の涙さえ拭かずに遠くを見つめていた。

-----------------------------------

その日私は夢を見る。

美夜

壱也、あのね、私子供が出来たみたいなの!

壱也

美夜!本当なのか!やった!やった!

壱也

待望の俺たちの子供だ!!

美夜

えへへ、やっとだねー♬

壱也

美夜、俺絶対お前を幸せにするから!!

美夜

…ぅん…

壱也

世界で一番幸せな家族になろうな!

美夜

うん!!絶対!!

美夜

壱也大好きだよ!!

壱也

俺も美夜が大好きだ!!

そうだ…

その日の帰りだったんだ…

私たちが乗ってる車に突然子供が飛び出してきて、

壱也はその子を避けるためにハンドルを切ったんだ。

急ブレーキをかけ、横転してしまった車に乗っていた私は死に…

そして壱也は一命を取り留めた…

-------------------------------------

壱也

美夜…

壱也

なんで俺を置いていったの?

壱也

あの時…俺も死んでいたら…

壱也

天国で美夜と子供と3人で幸せになれたかな?

壱也

さみしいんだ…

壱也

美夜のいない世界は真っ暗で

壱也

月も星すらもない…

壱也

美夜、もう無理して生きなくていいだろ?

壱也

美夜…美夜ぁ…

美夜

にゃぁ…

がぷっ!!

壱也

いっ…た…

壱也

美夜…どうしたの?

美夜

シャー!!!!

壱也

え!ま、待って美夜!!

-------------------------------------

壱也

ここ、は?

壱也

公園…

壱也

美夜と俺とが初めて出逢った場所…

美夜

にゃぁあ。

壱也

この木…

壱也

懐かしい…昔よくここで2人でお弁当を食べたっけ…

美夜

ゴロゴロゴロ…

壱也

なんでお前がここを?

私は木の上に駆け上る

壱也

美夜、危ないぞ!待って!

壱也が木に登ろうとした瞬間私は壱也に飛びかかる

壱也

っえ!

ドサッ

壱也は木から落ちて気を失ってしまった。

-----------------------------------

美夜

壱也…

壱也

…ぅぅん…

壱也

美夜…美夜?

壱也

俺を迎えに来てくれたの?

美夜

ふふ、久しぶりだね。

美夜

壱也がうじうじしてるからつい逢いに来ちゃったわよ。

壱也

美夜!お願いだ!

壱也

俺もそっちへ連れていってくれ!

壱也

美夜のいない世界なんて真っ暗で大嫌いなんだ…

美夜

美夜

それはできないよ…

美夜

私はもう、死んでしまったのだもの。

壱也

美夜

よく、この木の下でお弁当食べたよね。懐かしい。

壱也

…ぅん

美夜

私とあなたの大切な思い出…

壱也

思い出じゃない。今もこうして一緒にいるじゃないか!

美夜

うぅん。

美夜

私と壱也の思い出なの…

美夜

私はね、壱也の過去になってしまったんだ。

美夜

さみしくて、辛いけど、

美夜

ずっと一緒にいたかったけど…

壱也

…!!

美夜

でも、私は運命には逆らえなかった…

壱也

…っっ!!

美夜

もっと生きたかった。

美夜

もっともっと壱也と一緒にいたかったよ。

美夜

でも、でも…

美夜

もう、

美夜

もうそれができないんだよ…

壱也

美夜…

美夜

でもね?

美夜

私、壱也に幸せでいて欲しいの…

美夜

私の分も、あの子の分も…

壱也

…みやぁ…みや…

美夜

私たち運命が分かつ時まで幸せでいようって言ったよね?

壱也

美夜

私は壱也といてとっても幸せだった。

美夜

ずっと好きで、ずっと愛する人なの…

壱也

みや…

美夜

だからね?

美夜

だからこそ…

美夜

私は壱也が幸せでいて欲しいの…

壱也

分かってるよ!でも…

壱也

でも!!お前のいない世界なんて寂しすぎるんだ!!

美夜

壱也…

美夜

壱也は優しいよね。

美夜

ずっと一途に私のこと見てくれていて…

壱也

…。

美夜

でも、私言ったよね?

美夜

幸せは気付かないだけで足元に落ちてるんだって。

壱也

……っっ!!

美夜

ここに空気がある事、

美夜

ここにお日様がある事、

美夜

ここに思うあなたがいる事…

美夜

幸せはいつでも自分の足元に落ちてるんだって…

壱也

…み、みやぁ…

美夜

泣かないで…

美夜

いつものように笑って?

美夜

私はいなくなるかもしれない。

美夜

でも、

美夜

でもね?

美夜

壱也の周りには壱也の幸せを願う人達が沢山いるんだよ

壱也

…やだよ…

壱也

やだよ美夜ぁ…

壱也

離れたくないよぉ

美夜

愛してくれてありがとう。

美夜

幸せな時間をありがとう…

壱也

美夜…!!美夜ぁ!!!!

美夜

幸せでいてね…

-------------------------------------

親猫

まぉぉん

壱也

ん…ぅぅ…

気付くと美夜の姿は消えていた。

美夜

みぃ

壱也

あれ、お前…

親猫

まぉん

そこには親猫に甘える美夜の姿があった。

壱也

お前…俺と美夜がよくご飯あげてたあの時の猫?

親猫

まぉぉぉん

壱也

ふふ、お前子供産んでたんだな…

壱也

お前の子供のお陰で俺はもう一度美夜に会う事が出来たよ…。

美夜

みぃ?

壱也

よかったな。美夜…お母さんにまた会えて…

美夜

にゃあぁ

壱也

幸せでいろよ

壱也

俺も…幸せになるから…

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