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沼田豪介
沼田耀子
ちょっともう
仕事の邪魔しないでよ！
仕事の邪魔しないでよ！
沼田耀子
余計に終わるのが
遅くなっちゃうじゃない！
遅くなっちゃうじゃない！
沼田豪介
せめて明日にしなさい
沼田耀子
土曜は休みたいから
残業してるの！
残業してるの！
沼田豪介
いいから帰って来い！
沼田耀子
やめてくれる？
沼田耀子
はずかしいったらありゃしない
盛男
池畑
主任どこにいるんですか？
池畑
沼田は怒ってるし
運転手さんは困ってるし
私の手に負えませんよ･･･
運転手さんは困ってるし
私の手に負えませんよ･･･
盛男
ごめんすぐ戻る
盛男
多田
石原くん
沼田専務の娘さんを
残業させているというのは
本当なのか？
沼田専務の娘さんを
残業させているというのは
本当なのか？
盛男
はい
多田
話が違うじゃないか！
多田
君ひとりで残業すると言うから
特別に許可したんだぞ
特別に許可したんだぞ
盛男
すみません部長
これには事情がありまして
これには事情がありまして
多田
いいから今すぐ帰らせろ！
多田
専務がカンカンだぞ！
盛男
承知しました
盛男
申し訳ありません
盛男
涼香
何してるの？
盛男
トラブル処理
盛男
沼田さんを帰らせるよう
部長経由で専務に命令されて
部長経由で専務に命令されて
盛男
けど沼田さんが
絶対に帰らないって
意地になってる
絶対に帰らないって
意地になってる
涼香
耀子ちゃんほんと真面目だね
盛男
とっとと帰ってほしいよ
盛男
仕事もできないし
会議室にも戻れない
会議室にも戻れない
涼香
もう服着ていい？
涼香
寒くなってきちゃった
涼香
となりのビルの明かりが消えて
真っ暗になっちゃったし
真っ暗になっちゃったし
盛男
あと30分だけ待って
涼香
そんなに待てないよう
盛男
15分で行く
涼香
5分で来てくれなかったら
もう帰る
もう帰る
涼香
終電だし
沼田豪介
盛男
資材事業部営業2課
営業サポート主任の
石原と申します
営業サポート主任の
石原と申します
盛男
夜分に申し訳ありません
盛男
耀子さんに
帰るよう言っていますけど
どうしても最後まで
やり遂げたいと言われております
帰るよう言っていますけど
どうしても最後まで
やり遂げたいと言われております
沼田豪介
徹夜してまで仕上げる必要のある
仕事なのかね？
仕事なのかね？
盛男
いえ
盛男
直近1ヶ月ずっと
サポートチームの土曜出勤が
続いておりまして
サポートチームの土曜出勤が
続いておりまして
沼田豪介
それは君のマネージメントに
問題があるからだろう
問題があるからだろう
盛男
申し訳ありません
盛男
ですが今夜徹夜で頑張れば
土日と月曜と連休まるまる休める
見通しが立ちまして
土日と月曜と連休まるまる休める
見通しが立ちまして
盛男
私ひとりで残業して
業務を遂行する予定で
いたのですが
業務を遂行する予定で
いたのですが
盛男
耀子さんともう1名が手伝いを
買って出てくださいまして
買って出てくださいまして
沼田豪介
言い訳はいらん
沼田豪介
ひとりで残業すると
多田部長に申請したのなら
そのとおり遂行するのが筋だろう
多田部長に申請したのなら
そのとおり遂行するのが筋だろう
盛男
はい
沼田豪介
耀子もだがもうひとりも
電車があるうちに帰したまえ
電車があるうちに帰したまえ
盛男
承知いたしました
盛男
申し訳ありません
涼香
盛男
今から行く
涼香
もう服着た
涼香
とっくに5分過ぎたよ
盛男
タクシー代出すから待っててよ
盛男
池畑も沼田さんも帰したから
もう時間は気にしなくていい
もう時間は気にしなくていい
涼香
残業やめたの？
盛男
俺ひとりで残業することになった
盛男
沼田専務が
彼女を残業させるなって怒って
迎えをよこしてきたんだよ
彼女を残業させるなって怒って
迎えをよこしてきたんだよ
涼香
すご
涼香
お嬢様は違うね
盛男
ほんと面倒くさいよ･･･
盛男
連休明け部長の説教確定だわ
涼香
でもさ
涼香
それなら今そこには
あなたしかいないんだよね？
あなたしかいないんだよね？
盛男
そうだよ
涼香
じゃあエッチできるじゃん！
涼香
続きしよ？
盛男
さすがにそんな
気持ちの切り替えできない
気持ちの切り替えできない
涼香
脱いだまま行ったげても？
盛男
マジで!?
涼香
私の席であなたとしたい
涼香
またトロトロに
なってきちゃった･･･
なってきちゃった･･･
盛男
完全に切り替わった
盛男
待ってる
涼香
でも電気は消してて
盛男
やだよ
盛男
明るいとこで涼香を見たい
涼香
恥ずかしいよぉ･･･
盛男
そのほうがもっと
トロトロになっていいじゃんw
トロトロになっていいじゃんw
涼香
バカ･･･
涼香
垂れて廊下にシミができちゃう
盛男
連休明けには乾くよw
盛男
俺もパンツ脱いで待ってよっかな
涼香
あなたは服着たままのほうがいい
涼香
あなたに意地悪されて
イジメられたい
イジメられたい
盛男
OK！
沼田豪介
山手ハイヤー井崎
耀子さんに逃げられました
山手ハイヤー井崎
申し訳ありません
沼田豪介
どういうことだ？
山手ハイヤー井崎
コンビニに寄りたいと
言われまして
言われまして
山手ハイヤー井崎
外でお待ちしていたんですが
いなくなってしまいました
いなくなってしまいました
沼田豪介
そういうことなら
会社に戻ったんだろう
会社に戻ったんだろう
沼田豪介
会社の近くの
コンビニではないのか？
コンビニではないのか？
山手ハイヤー井崎
そうです
沼田豪介
なら会社に戻って
もう一度連れ戻してくれ
もう一度連れ戻してくれ
山手ハイヤー井崎
承知いたしました
沼田豪介
すまんな
盛男
涼香
耀子ちゃんがいた！
盛男
えっ!?
涼香
危うくマッパ見つかるとこだった
盛男
どこにいるの？
涼香
14階
涼香
階段から来たんだけど
涼香
エレベーターの
チンが聞こえたから
チンが聞こえたから
涼香
静かに開けて見たら
後ろ姿だけど
確かに耀子ちゃんだった
後ろ姿だけど
確かに耀子ちゃんだった
盛男
なんでいるんだよ？
涼香
知るわけないじゃん！
盛男
ちょっと待ってて
つづく
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