この作品はいかがでしたか?
14
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この世界には鬼というものが存在する。
鬼は強力で
生身の人間は一瞬で死んでしまうだろう。
刀で切ろうとも
普通の刀では鬼をきれない。
鬼を切るためにだけ作られた刀。
それは陰陽刀。
ヒュン!
刀が宙を切る音が響く。
万里
万里
あの日から僕は刀の練習を本格的に始めた。
刀は少し紫音さんに教えてもらったから
あとは独学で頑張るだけだ。
万里
刀ではないものの、木刀なら幼い頃に少しやったけど
ダメダメだったなぁ。
万里
ガサッ
万里
万里
ザッザッザッと草を踏む音が聞こえる。
その音はだんだんにこっちに近づいてきてー。
万里
僕は刀を握り直す。
その時
少女
万里
出てきたのは鬼ではなく少女。
髪は黒で瞳の色は黄色をしている。
服は着ているがどこかボロボロだ。
右の袖が一部赤色な染まっている。
どうやら右腕を怪我してるようだ。
万里
少女
万里
少女
万里
万里
少女
少女
少女
少女
少女
万里
少女
だんだんと声が震えてきた。
万里
少女
万里
少女
少女
少女
万里
万里
万里
少女
少女
少女
少女
万里
少女
万里
万里
万里
少女
少女
少女
万里
万里
少女
少女
少女
少女
万里
少女
万里
万里
万里
万里
そこには民家が。
万里
クッチャクッチャ
何か不吉な音が聞こえる。
万里
そこには
人の腕をむさぼり食べている鬼がいた。
しかもその鬼は服を着ており
見た目からにして
元人間だろう。
万里
万里
ギロッ
鬼がこっちを見る。
鬼
万里
刀を握る。
鬼
鬼がこっちに襲いかかる。
攻撃が当たらないよう、右に避ける。
ヒュン!
刀が首を切る。
鬼
ゴトッ
鬼の首が落ちる。
少女
万里
少女
少女
首だけになった鬼を少女は急いで抱きかかえる。
少女
少女は必死に呼びかける。
死なないで、死なないでと。
何度も何度も
鬼…いや少女の母親は少女の方に顔を向けると
ふっと笑いかける。
万里
母親がパクパクと口を動かす。
ご
め
ん
ね
少女
ポロッと少女の目から涙をこぼす。
母親は静かに微笑みながら
目をつぶった。
少女
母親の首はパラパラと消えていった。
少女
少女はパクパクと口を動かす。
少女にとっては辛いだろう。
目の前で母親が消えるのはかなり辛いはずだ。
少女
少女
万里
少女
万里
万里
少女
万里
少女
少女
少女
万里
少女
少女
少女
少女
万里
万里
少女
万里
万里
少女
由縁
万里
万里
万里
由縁
由縁
万里
由縁
由縁
万里
万里
由縁
目がパァと輝く。
万里
少女
そう言って私と由縁は森を抜けて家に向かったのだ。
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