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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

すごいきれいだった。

今までは憂鬱に見ていた空が、

いつも明るくて憎らしくなる空が、

今日は何故か綺麗に思えた。

syp

…ありがとう。

そう一言残して、俺は地面へと進んで行った。

ショッピが出てってから数分。

俺は嫌な予感がして気が気じゃなかった。

ci

…なぁみんな、

ci

やっぱり見に行った方が…

赤色や水色、桃色などが居る窓際へと視線を移しながら話す。

俺は…、自分の目を疑った。

syp

ショッピが

窓の外に見えたから

ここは3階。けれどそこらの家の3階よりうんと高い。

ここから落ちただけでも大怪我だ。

その上、ショッピはきっと屋上から飛び降りただろう

…なんとなくだけど、そんな気がした。

屋上から飛び降りたら一溜りもない。

命さえも失うだろう。

けど俺は何をしたらいい?

俺の頭の中はぐるぐるしていた

ci

ショッピ…ッ!!

考えていたらいつの間にか、声が出ていた

自分でも驚くくらい凄い掠れている声。

tn

えッ??

kn

チーノ何言っとるんw

kn

さっき出てったやろ?

rb

ショッピくん…?どこにも居らんけど

ci

違っ…

ci

窓の外に…ッ!!

tn

は…?

kn

窓の外…?

gr

俺は説明が上手く出来なかった

でも何かを察したのか、グルッペンが窓の外を覗いた。

gr

ッ!!

gr

皆、今すぐ外へ行け。

gr

そしてトン氏、お前は治療ができるだろう?

tn

少しなら…ッ?

gr

少しでもいい。頼んだぞ。

gr

私は先に行っているから。

rb

え??

kn

とにかく外に行くぞ!

ci

は…ッポロポロ

ci

ショッピ…ッ!!

俺は何故か

飛び降りていた。

もうすぐで地面へと着く頃。

見慣れた姿が上から落ちてきた

syp

な…んで、お前が…ッ

ci

…ッ

彼は泣いている。

涙が重力に逆らっているように上へと昇っていた。

空のような明るさとは別に、透明感がある、綺麗さがあった。

俺はその姿を見て泣いていた。

syp

…ポロポロ

syp

チーノ…ッ

ci

ショッピ!!

手を伸ばす彼。

もう、辞めてよ。

俺はもう決めたんだよ。

syp

…お前も助からないんだよ…ッ

syp

なんで俺を助けるんだよ!!ポロポロ

syp

もう…ッ

syp

もういいでしょ?!

syp

お前は幸せなんだよ…

syp

俺より…ッ、明るくて

syp

元気で…誰とでも仲良くできて…

syp

俺より…いい人生じゃんか…ポロポロ

syp

なんで手放そうとするんだよ…ッ!!

syp

お前なんかより…俺の方が惨めじゃん…

syp

なんで…俺を助けるんだよ…ッ

syp

なんで…泣くんだよ、俺が居なくなっても何も変わらないのに…ッ

syp

もう…何も分からないや…w

ci

…ッ、何言っとるんや!!

ci

お前が居なくなったらどうなる?!

ci

wrwrd!軍は今のようには保てない!これは確実や!、

syp

…ッポロポロ

syp

でも…ッ

ci

でもやない!!

syp

お前は成功して俺は失敗した、これは事実や

syp

成功したお前の方が…生きてる価値がある、俺はもう…用無しや。

ci

お前はまだ俺と生きる試練がある、!

ci

成功したからなんや、失敗したからなんや

ci

…そんなの関係ない…ッ

ci

俺もお前も!

ci

普通に楽しく生きてる人間や!!

syp

ッ…

syp

…ニコッ

ci

syp

ありがとう、

syp

ごめ…、なさッポロポロ

ci

謝らんでや?w

syp

だって…どうするん?俺ら落ちとるよ

落ちている時、遅く見えるというのは本当だった。

時の進みがとても遅く感じる。 それはきっと"お前"も一緒やろ?

だからこんなに話せたんや

でももう、地面まで数m。

syp

どうする、?

ci

ふっ…w

パシッ

音がひとつ。

俺の腕が"こいつ"に掴まれていた。

その瞬間、

ふわっ、とした感覚が俺を襲う。

怖くて目を瞑ったが、直ぐに目を開ける。

syp

浮いて…ッ?!

ci

…ニコッ

悲しそうに笑う"彼"に

所謂、お姫様抱っこ、というものをされていた

syp

そうや…"チーノ"は実験に成功したから…

ci

そう、この羽。

ci

俺は望んでないのに与えられた羽。

ci

今の今まで使わないと決めていた羽、!

ci

お前のために"初めて使った"んや

きっと、初めて使った。なんて嘘。

じゃないとこんなに大きな羽、 風力に逆らえなかったりして上手く扱えないだろう。

これが彼なりの優しさなんだろうな、なんて

syp

ふふ…ッ、あははw

syp

ありがとう!!ポロポロ

笑ってるのか泣いてるのかよく分からない顔で、 今できる最大限の感謝を。

ci

どういたしまして!!

最大限の返しをしてくれた。

煙と逆に、下を向く。

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360

コメント

5

ユーザー

面白かったー!

ユーザー

ちなみに、最後の方にsypさんのセリフや心の中のセリフで "お前"、"こいつ"、"彼"、"チーノ" と段々ciさんの呼び方が変わってるのは心を開いていってる証拠だとでも思ってください()

ユーザー
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