すごいきれいだった。
今までは憂鬱に見ていた空が、
いつも明るくて憎らしくなる空が、
今日は何故か綺麗に思えた。
syp
そう一言残して、俺は地面へと進んで行った。
ショッピが出てってから数分。
俺は嫌な予感がして気が気じゃなかった。
ci
ci
赤色や水色、桃色などが居る窓際へと視線を移しながら話す。
俺は…、自分の目を疑った。
syp
ショッピが
窓の外に見えたから
ここは3階。けれどそこらの家の3階よりうんと高い。
ここから落ちただけでも大怪我だ。
その上、ショッピはきっと屋上から飛び降りただろう
…なんとなくだけど、そんな気がした。
屋上から飛び降りたら一溜りもない。
命さえも失うだろう。
けど俺は何をしたらいい?
俺の頭の中はぐるぐるしていた
ci
考えていたらいつの間にか、声が出ていた
自分でも驚くくらい凄い掠れている声。
tn
kn
kn
rb
ci
ci
tn
kn
gr
俺は説明が上手く出来なかった
でも何かを察したのか、グルッペンが窓の外を覗いた。
gr
gr
gr
tn
gr
gr
rb
kn
ci
ci
俺は何故か
飛び降りていた。
もうすぐで地面へと着く頃。
見慣れた姿が上から落ちてきた
syp
ci
彼は泣いている。
涙が重力に逆らっているように上へと昇っていた。
空のような明るさとは別に、透明感がある、綺麗さがあった。
俺はその姿を見て泣いていた。
syp
syp
ci
手を伸ばす彼。
もう、辞めてよ。
俺はもう決めたんだよ。
syp
syp
syp
syp
syp
syp
syp
syp
syp
syp
syp
syp
syp
ci
ci
ci
syp
syp
ci
syp
syp
ci
ci
ci
ci
ci
syp
syp
ci
syp
syp
ci
syp
落ちている時、遅く見えるというのは本当だった。
時の進みがとても遅く感じる。 それはきっと"お前"も一緒やろ?
だからこんなに話せたんや
でももう、地面まで数m。
syp
ci
パシッ
音がひとつ。
俺の腕が"こいつ"に掴まれていた。
その瞬間、
ふわっ、とした感覚が俺を襲う。
怖くて目を瞑ったが、直ぐに目を開ける。
syp
ci
悲しそうに笑う"彼"に
所謂、お姫様抱っこ、というものをされていた
syp
ci
ci
ci
ci
きっと、初めて使った。なんて嘘。
じゃないとこんなに大きな羽、 風力に逆らえなかったりして上手く扱えないだろう。
これが彼なりの優しさなんだろうな、なんて
syp
syp
笑ってるのか泣いてるのかよく分からない顔で、 今できる最大限の感謝を。
ci
最大限の返しをしてくれた。
コメント
5件
面白かったー!
ちなみに、最後の方にsypさんのセリフや心の中のセリフで "お前"、"こいつ"、"彼"、"チーノ" と段々ciさんの呼び方が変わってるのは心を開いていってる証拠だとでも思ってください()