TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

義妹は無表情

一覧ページ

「義妹は無表情」のメインビジュアル

義妹は無表情

2 - 第2話 私なりの進み方

♥

101

2025年01月06日

シェアするシェアする
報告する

藍夜

…お父さん……

父)ん?どうしたんだ?藍夜

藍夜

えっと…その、

指先をモジモジとさせながら恐怖の対象…「父」に言葉を発する

藍夜

そ、の……

だがやはり…

藍夜

な、…んにも……ないです

逃げてしまう

父)そうか?(まだ怖いか…仕方ないよな)

藍夜

…はい、ごめんなさい

目を逸らしながら謝る

心做しか体が震えている

心做しか……目が潤んでいる

母親の方は「愛している」と言う感情があるが彼女は苦手な…大っ嫌いな「父親」が出来てしまった

だから…余計に肩身が…心が磨り減っているのだろう

彼女は息苦しさから家を飛び出す

救いを求めるように…逃げる

藍夜

(まだ……午前か…)

スマホを仕舞い道をフラフラと歩く

藍夜

…(またこうやって…家出する日々が始まるのかな……)

彼女は孤独の日々に耐える

「男」から「父親」から…逃げ惑う日々が始まるのだろうか……

藍夜

…怖いなぁ……

道の隅っこに座り込み体を縮こめる

恐怖から逃げるように…体を縮めて居る女の子を放ったらかす男なんているはずが無い

男性)あれぇ?お姉さんどうしたの?体調悪い?

藍夜

あッ…え、と……

苦手な男性が…自分よりも図体が大きい男性が声をかけてくる

恐怖で身が竦む

藍夜

たぃ…ちょ、は……わる、く…、な、…ぃ、です

声を絞り出す

男性)そうなの?でも顔色悪いよ?俺の家に案内するからこっちおいで?

優しい顔をした男が手を引っ張って無理やり立たせてくる

藍夜

ぁ、の…だ、だぃ…じょ、うぶ……で、す

訳が分からないまま声を絞り出す

だが……そんな声を無視して男は手を引っ張って連れて行こうとする

生憎周りには人が居ない

車が数台通るような人気の無い道だ、声を出しても見つけられるかどうか…そんな塩梅の道だ

藍夜

あ、ぁの……

振り払おうとした時…全く聞きなれない声がした

??)お兄さーん、その子俺んの義妹やから手ェ、離してくれへん?

藍夜

ぇ……

ハッキリと聞こえ私の腕ではなく男の腕をハッキリと掴んでいた

男性)あ"?

??)やからァ、言ったやろ?義妹やって

??)彼女どうこう言っとらんだけリアリティあるやろ?

男性)チッ好きにしろよ!‪💢

男性は腕を離し走って逃げた

??)悪かったな、俺は旅人や

藍夜

ぁ…(たびと…確か、……)義理の、…おにい…さん?

旅人

お!そうやで!義理のお兄ちゃんや!

彼は笑って少し距離を取った

旅人

近づかれると怖いやろ?境遇は知っとるで

藍夜

そ…の、

旅人

ええよええよ、家に帰れそうか?

藍夜

……か、帰りたくない…です

旅人

父親って存在が新しく出来たからか?

藍夜

…は、ぃ

右袖を左手で握って顔を逸らす

旅人

怖いならええよ、しゃーないし

藍夜

ご、ごめんなさい……

旅人

ええよええよ、1人にさせると危ないしちゃんと距離取るで散歩しぃへん?

藍夜

さん…ぽ……

藍夜

わ、わたし…この街……引っ越してきたので…

旅人

お!知らへんのか

彼の問い掛けに頭を縦に振る

旅人

そうやなぁ…お店がいいか?それとも自然がええか?

藍夜

え、と…お、おさん…ぽ?

戸惑いながらも「散歩」と言うと彼は笑って「んじゃ、ええとこ教えるから着いて来てや」と言われた

藍夜

(つ、着いて行って…大丈夫……かな)

少し戸惑ってその場に居ると彼がこちらを向いた

旅人

心配か?

藍夜

……ちょ、ちょこっと……

旅人

今日は辞めとくか?

藍夜

…お、お母さんと……一緒がいい…です

今出る言葉がそれだった

旅人

お〜、そっかそっか!じゃあ今度母さんと一緒に行くか

旅人

でも今は気分晴れへんやろ?

藍夜

い、家から……近い場所が…いいで、す

旅人

家から近い…公園……とかどうや?

藍夜

こう…えん?

旅人

そ!めっちゃ綺麗やし家から近いで?

旅人

それなら暗くなっても君と一緒やし家からも近いやろ?

藍夜

……わ、分かりました…

旅人

んじゃ決まりや、行こか

今までとは少し違うのはわかるがまだ少し恐怖心が有る

この人なりの優しさだろう…優しいのはわかるが…やはりまだ「男性」に恐怖を覚えてしまう

藍夜

…(あの人と一緒じゃない……怖がる必要も無い…)

頭では分かっているが…やはりまだ怖いものがある

藍夜

(少し……頑張ってみよう)

旅人

??はよ行くぞ?

藍夜

あ、あの!

旅人

ん?どーした?

藍夜

…そ、の……て、手とか…繋いで……良いですか?

私なりの第1歩…少し歪だが私なりの歩み

彼もそれが分かったのか「ええよ」と笑って手を差し出してくれた

震えながらも指先に触れる

旅人

焦れったいなぁ笑

藍夜

ふぇッ

指先を絡められ所謂「恋人繋ぎ」にされた

旅人

怖いか?男の手

藍夜

あ…あんまり……怖く、無い…です

旅人

やろ?まだハグとかそーゆーのは長いやろうけどゆっくり慣れてけばええよ

殴られた手とは全く違うもの…シワシワの手じゃなくてツヤツヤしていてあの人の指とは違くて…少しお肉が着いていて…暖かくて…

言葉には表せない優しさ……

旅人

距離近いと怖いやろ?手、離そか?

藍夜

もう少し……このままで…い、いぃ…ですか?

旅人

勿論ええよ、ゆっくり歩いて行こか

手を握ったまま少し先を歩く彼に追い付くように少し後ろを歩く

繋げられる距離ギリギリまで…

距離を…置く

この作品はいかがでしたか?

101

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚