TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

藤井

ねぇ
これじゃないんだけど

康二

え、

藤井

だから、カフェオレじゃなくてミルクティーって言ったよね?

康二

ぁ、

康二

ごめんなさい、、

藤井

ごめんなさいじゃなくて、買い直せっつってんの

島崎

珈琲も、

松浦

あ、
俺のタバコも買ってきて

康二

…はい

島崎

…はぁ、使えな

藤井

ねぇ〜、かわいそぉ笑

松浦

本当のことっしょ?

島崎

…何突っ立ってんの

康二

ぃ、いってきます…

藤井

は〜い、がんばれ〜笑

いつものこと。 俺は近くのコンビニへ走って向かう。

飲み物だけなら購買でいいけど さすがにタバコは無理だから。

本当なら高校生の俺がタバコなんて 買えないし、買っちゃいけないけど 仕方ない。

いつものコンビニなら買えるから そこへ急ぐ。

康二

はぁっ…はぁっ

コンビニにつくと ミルクティーと珈琲を持ってレジへ

店員

…いつものね

康二

はぃ…すみません…

店員

いつも店員さんは少し苦しそうな顔で タバコを俺に渡す。

きっとわかってるんだと思う。

俺がいじめられてるって、 使いっ走りにされてるってこと。

だから 仕方なく 俺にタバコを買わせてくれてる。

店員

…ありがとうございました

康二

(ペコッ

俺は店員さんに軽く会釈をして また教室へ走った。

松浦

おっそぉ笑

康二

、ごめんなさい

藤井

今回の結果はぁ…

藤井

13分32秒!

松浦

ミッションクリアならず笑

ここからコンビニまで片道約11分。 走っても5分はかかる。

だから10分以内に戻ってくるなんて 物理的に無理、不可能。

そう。 この人たちは、はなから 俺にクリアさせる気なんてない

島崎

3分遅かったから4発な

康二

ぁ、ゃだっ、やめっ…

咄嗟に頭に手をやり肩をすくめる。

島崎

るせぇな、

髪を上に引っ張られ 島崎くんと目があった。

怖い… あぁ、きっと俺 凄く情けない顔してるんやろな…

ドスッ

鈍い音が聞こえる

ドスッ

康二

ぁ"ぎっ

藤井

あと2発〜

最近速くなって3発で済んでたのに。 失敗しちゃったな。

ドスッ

康二

がっ…

松浦

らすと〜

康二

ゃら"っ…や"めっ

ドスッ

康二

お"ぁ…

衝撃のせいで頭がぐわんぐわんする

康二

う"っ…

視界がぼやけてきた

藤井

うわ、顔きったな

松浦

きたねぇ笑
トイレで洗ってくればぁ?

トイレに駆け込み鏡の前に立つ。

案の定俺の顔は 涙やら鼻水やらでぐちゃぐちゃだった。

洗面台で顔を洗う。

ここに俺の居場所はない。

何が起こってもうつむくだけの生徒。

それを見て見ぬふりをする先生達。

どうあがいてもいじめはなくならない

たとえ俺がいなくなったとしても 誰かが次の"俺"になるだけ。

"俺"が"彼"になったように

藤井

きれいになった〜?

康二

ぇ、ここ男子トイレ…

松浦

別によくね?
お前しかいないっしょ?

藤井

誰か居ても出てかせるし
へ〜きっ

藤井

てかさぁ、まだ汚くね?笑

康二

え、

藤井

え?じゃなくて笑

康二

ぁ、洗いました…

島崎

どうやって

康二

こ、ここでこうやって…

俺は蛇口から出て来た水を手に溜め それを顔にかけるような動きをした。

松浦

それじゃきれいにならないっしょ?

松浦

お前はこっちね?笑

康二

ぁ…

そう言って個室の中の便器を指した。

康二

だめっ、ゃ"っ

気づいたときには俺は島崎くんに 後ろから羽交い締めにされていた。

島崎

あんま暴れんなよ

康二

島崎くんは俺より身長も体格も大きい。

俺がジタバタしたところで きっと逃げられない。

便器の前にひざまづかされる

藤井

あたしが洗ってあげるね♡

康二

い"…

また髪を鷲掴みにされ 便器の中へ

康二

っ…

息を止めて頭を上げてもらえるのを待つ

康二

…プハッ、ハァッ、ハァ

松浦

もっかい!

今度は上から頭を押さえつけられる

苦しい 息が出ていく

康二

…ハァッ、ケホッゲホッッ

松浦

もっか

先生

ぁ、あなた達っ…

藤井

なに?

先生

や、めなさい…

松浦

は?

藤井

むり〜

島崎

…あれ広まってもいいの?

先生

あ…

先生…無理せんでえぇのに ありがとぉ、もう行っちゃっけど

松浦

あ〜、萎えたわ

藤井

ね〜、もう行こ〜

島崎

そうだな

まっくろ目黒くん(mmkj)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

202

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚