絶対ばれたくない！

あの後俺達は不動産屋に行き、候補を6つ決めて見学する事にした。そして今日がその日だ。

どうやら目覚ましは8時半に設定されてしまっていたみたいだ。…何やってんだ俺。

俺は爆速で準備を始めた。

俺はいつもの道を爆走する。 もう変化が解けてるとかどうでも良かった。早く着けばそれでいいのだ。…周りの人の視線を集めてるけど。

Nakamuの家まで後600m程。 普通ならここから10分位掛かるのだが…。

とりあえず、5分以内にNakamuの家に着くことはできた。 深呼吸をして冷静になる。 …そうだ。耳とか尻尾とか出てないよね？

俺は安堵して息を吐いた。 だが、後3分なのに誰も集まっていないらしい。

俺はやり取りを見る事にした。

後ろからきりやんに肩を叩かれ身体を震わせた。 まじビビった…。

余裕があるからって事か…。 何か急いできた俺が馬鹿みたいだよ…。

後ろから声が聞こえてきたので振り返ると、空のペットボトルを持ったシャークんときんときが来ているのが見えた。

NakamuとBroooockは論外だよな。てか俺以外集合時間守る気無さすぎだろ。

Nakamuの家の方向を見ると、焦ったNakamuが出てきた。

Nakamuによると、ソワソワして眠れなかったらしい。それで12時位まで起きてた。とのこと。それでも7時半までには起きれるのか。7時間睡眠まじ？

俺ら五人でBroooockを迎えに行く事にした。

俺はBroooockの家に行った事ないから、見た事の無い道だ。

皆余裕そうだが、もう出発時間は既に過ぎている。 やばいのでは？

俺らは見学する物件まで急いだ。

ごめんなさい。見学パートは割愛します。((作者より

あの後6つの物件を見て、俺達は自然が多く見晴らしの良い所を選んだ。

実は俺、あの後少し残って家を見回っていた。 リビングも広かったし、ちゃんと部屋も6つあったので問題はなく良かったと思う。

正直めちゃくちゃ不安だ。一人で帰れる気がしない。

狼の力を解放すれば簡単に帰る事だって可能だ。でも、周りの人間に影響を与えてしまう。 それだけは絶対に嫌だ。

半狼化すると魔法が使えるようになる。…波動は伝わるけど仕方ないや。帰るためなら…。

俺は身体が変わっていく感覚を待った。

何とか半狼化には成功したみたいだ。よし…。

家に着いたので俺は半狼化を解く。

でも明日、荷造りをしなきゃいけない。早く寝ないと間に合わないかな。

最初は反対していたけど、いざ皆で一緒に過ごすとなると…。 ワクワクするな。

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