コメント
1件
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
幼い姉妹は首を横に振る。
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪冴は苦笑いを浮かべ、
幼い姉妹を撫で回す雨女を見つめる。
小豆洗いの平八
河童の吉兵衛
河童の吉兵衛
雪女の雪冴(ゆきさえ)
春太
春太
河童の吉兵衛
春太
春太
河童の吉兵衛
河童の吉兵衛
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雨女の雨天奈(うてな)
河童の吉兵衛
河童の吉兵衛
春太
小豆洗いの平八
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
河童の吉兵衛
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
そう言うと雨天奈はあっという間に
その姿を消した。
春太
雪女の雪冴(ゆきさえ)
春太
雨女の雨天奈(うてな)
春太
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
河童の吉兵衛
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
河童の吉兵衛
吉兵衛は足取り重く灯籠の前に移動し、
頭の上に紙風船を乗せた。
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
それは、濃い紫水晶で作られた
紫陽花があしらわれた簪(かんざし)だった。
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
”のあ”
”みあ”
雨女の雨天奈(うてな)
”みあ”は大きな銃を雨天奈から受け取り、
重そうに
しかし、
しっかりとその銃口を吉兵衛に向けた。
河童の吉兵衛
・
飛んでくる小さなコルクに怯える吉兵衛。
その様を見て笑う雨天奈。
困惑する姉妹を尻目に
どんどんいけと言う平八。
的確な指示を出す雪冴と春太。
お酒を呑みながら
そんなやり取りを見つめる白凌。
パンッ!
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
”みあ”
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
春太
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
小豆洗いの平八
”みあ”
”みあ”
”のあ”
雨女の雨天奈(うてな)
河童の吉兵衛
雨女の雨天奈(うてな)
河童の吉兵衛
雨女の雨天奈(うてな)
河童の吉兵衛
春太
小豆洗いの平八
そんなことを言いながら
春太と平八は笑う。
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪冴はそう言って同じく
簪を取り出した。
その先には透明な水晶で作られた
雪の結晶があしらわれていた。
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
”のあ”
恐々とした雰囲気で重い銃を構える。
しかし、
さすがに”のあ”の筋力だけでは
銃を支えることができないので、
春太が少しだけ手を貸した。
・
パンッ!
雨女の雨天奈(うてな)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
春太
”のあ”
”のあ”
春太
春太
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
”のあ”
”みあ”と”のあ”は
貰った簪を髪に刺してもらい、
ご満悦だった。
小豆洗いの平八
春太
春太
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
春太
春太
春太
河童の吉兵衛
吉兵衛は笑い、
春太と平八が呆れながらも
酒樽から白凌を引きずり出す。
白凌
春太
白凌
白凌
白凌
白凌
春太
春太
白凌
小豆洗いの平八
小豆洗いの平八
白凌
白凌
白凌
春太に手を引かれ、
なんとかみんなと合流する。
・
・
打ち上げられた大輪の花火は、
とても綺麗で
幼い姉妹は
目をキラキラと輝かせて見つめていた。
最初は怖かった妖怪たちも、
今ではすっかり平気になって、
帰らなきゃいけないのに
帰りたくないという気持ちもあって
二人は春太に抱きついて
しばらく離れられなかった。
・
・
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
春太
春太
”のあ”
春太
”みあ”
春太
春太
春太
”みあ”
”のあ”
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
雨女の雨天奈(うてな)
二人は平八、吉兵衛、
それから雨天奈、雪冴、
そして最後に白凌に抱きついてから
”またね”
と言って結界を抜けて行った。
雨女の雨天奈(うてな)
雨女の雨天奈(うてな)
雪女の雪冴(ゆきさえ)
河童の吉兵衛
河童の吉兵衛
小豆洗いの平八
春太
小豆洗いの平八
春太
春太
白凌
春太
春太
白凌
白凌
白凌
白凌
春太
春太
白凌
白凌
春太
・
・
・
・
・
あれから何年が経っただろうか。
あの日の不思議な体験を
今ではもう
はっきりと思い出すことは出来ないけれど、
手元に残っている二本の簪が
あれが実際の出来事だという
確かな証拠だった。
お祭りの時期に
大福餅とお酒を窓辺に置くのも
すっかり習慣となっていた。
のあ
みあ
のあ
のあ
みあ
のあ
のあ
のあ
みあ
みあ
のあ
姉妹が視線を向けた窓の先に、
大福餅とお酒を抱えて
足取り軽く走り去る
猫又の姿が見えた
ような気がした───。
・
・
『迷子』 了