コメント
0件
数日後・・・・
長野「健、大丈夫か?」
撮影のときに、長野君に話しかけられたのに・・・なんだか気分がわるい。
健「!Σ( ̄□ ̄;)あっ、セリフ・・・・」
岡田「健君?大丈夫?」
健「・・・うん、大丈夫・・・・」
でも、僕の体はぐらつき・・・・
バタン
倒れてしまった!
長野「健?おい!大丈夫か?」
岡田「健君!しっかりして!!」
二人の声が聞こえる・・・・
でも、どこにいるの?
声が聞こえているのに、姿が見えない・・・・・
健「・・・・・・・」
長野「・・・・・」
そして、ようやく目覚めた僕は・・・
健「・・・ここ数日、眠れなくて・・・・睡眠不足だったんだ・・・・」
長野&岡田「・・・・・・」
健「ごめんね。僕のせいで撮影長引いちゃうね」
長野「バカだな。おまえ、そんなヘマやったことないだろ?どうしたんだよ」
岡田「・・健君・・・なんにも気にせず今は眠りなよ。」
健「うん、ありがとう・・・・」
長野&岡田「・・・・・・・・」
ふたりは、わかっていた。僕が眠れない理由。
それは、きっと・・・・・。
イナン「・・・・・・・・」
僕が、撮影所で倒れたことはすぐにふたりに報告されていた。
坂本「・・イナンさん?」
イナン「坂本さん、健のことをちゃんと見張っていてください。いま、情緒不安定みたいなんです」
坂本「それは、俺たちのせいだな。君に会えるの一番楽しみにしていたのはあいつだから・・・・・」
イナン「でも、これは、私のせいです・・・。わたしが、間違えて渡さなければ・・・・・」
坂本「あいつにばれないようにネックレスを、奪えればいいのですが・・・それができなくて、本当にすみません。」
イナン「いいえ、いいんです」
坂本「あいつ、思ったよりすごく大事にしてるからさ・・・・」
イナン「・・・・・・」
坂本「イナンさんのネックレスは、青く澄んで綺麗なのに、健のは、黒く汚れていた気がする・・・まるで、あの時のクリスタルのように」
イナンさんは、わかっているみたいだ。
イナン「それが、危険の象徴・・・
だから、健は倒れた・・・まるで、生気を奪うかのように・・・」
坂本「イナンさん、力を使いすぎてはダメです・・・」
イナンは、なにかしらの力を使っているのか、息が荒かった。
イナン「でも・・・ハァハァ・・・」
坂本君は、イナンさんの肩に手をおき、
坂本「そんなことをしていたら、本当に健に会いたいときに会えませんよ?」
イナン「でも、どうしたら」
坂本「・・・大丈夫、きっと・・・・」
そうやってふたりは、過ごしていたんだ。
良くない!大丈夫じゃないよ!
だって、少なくとも僕は、メンバーに裏切られてるってことだよね?
そして、いつのまにか井ノ原君と剛もいて・・・
いのっち「健、起きてもいいのか?」
剛「・・まだ、寝てろよ。なんか辛そうだぞ?」
健「大丈夫。さっきよりは気分がよくなったから」
長野「嘘つけ。顔に出てるぞ」
健「顔、洗ってくるね・・・。待ってて・・・」
そして、四人は話始めた。
岡田「健君、大丈夫かな。大分うなされてたみたいだよ?」
長野「テレビで占い師さんが言ってたの本当かな・・・。黒い闇にこの世が侵されかけてるって」
岡田「それって・・・。」
さっき、つよし君から、メールもらった。
長野「しっ、健に聞こえちゃうよ。」
いのっち「この話は、控えよう。それよりさ、長野君たちの映画、ホントに面白そうだね!予告編みたよ!」
長野「だろ?撮影が、大変だし、走りまくるし・・・・。」
岡田「そうなんや。やっと、クランクアップやで?」
剛「俺も早く見に行きてぇな。」
そうやって、談笑していた彼らだけれど・・・・・
これが、彼らの本当の会話・・・・
なのに、僕の耳に聞こえてきたのは・・・・・・
いのっち「俺たちが、あいつに嘘ついてるって気づかないでいるんだ。笑えるよな」
岡田「しかも、坂本君とラブラブなんてもっと嘘だし」
健「・・・・!Σ( ̄□ ̄;)」
長野「あいつは、フラれたんだもんなぁ~あははは」
いのっち「そうそう、イナンさんが健のことを忘れてるというのも、嘘だしなぁ~あははは。ざまぁみろだ。」
健「・・・・・・・・」
沸々と沸いてくる怒り・・・・。
だけど、彼らの本当の会話は・・・・
いのっち「ねぇねぇ、どうなるかちょっとだけ教えて?」
長野「この前我慢しとくって言ってたじゃん。こういうのは、教えたら面白くないだろ?」
いのっち「なんで~?やっぱり、気になるじゃん」
岡田「だめやって(笑)」
そうやって、ワチャワチャしているなかに
健「それ、どういうこと?説明してよ😒」
怒りが、頂点に達している僕が後ろにいてびっくりする4人。
長野「健・・・・どうした?」
岡田「健君?どうしたん?怖い顔をして・・・・」
4人はなぜ僕が怒っているのかわからずにいる。
それが余計にムカつく・・・・。
健「イナンはどこにいるの?😒」
剛「えっ?イナンさん?」
彼らの会話にイナンは、登場していない。
だが、僕は確かに聞いた。
健「とぼけないでよ?イナンは今、どこで誰といるの?」
長野「健、まだ寝てろよ・・・」
健「嘘、ついたの?イナンが僕を忘れてないって・・・・」
長野「えっ?なんで知って・・・」
長野君は、戸惑いつつ、井ノ原君と、岡田を見る・・・・
いのっち&岡田「(話してないよ!・・俺たち)」と、ジェスチャーを、している。
確かにいまは、そんな会話をしていない。
長野「健、どこから聞いていた・・・・」
健「いいから、答えてよ・・・・。イナンはどこにいるの?」
剛「イナンさんなら、坂本君といたなぁ~」
長野「あっ!」
いのっち「バカっ!剛!」
剛「ここへくる前に、シェアハウスに寄って来たんだけど・・・なんだか仲良さそうだったな」
剛は、正直に答えている。しまった!剛には、話していなかった!
健「シェアハウスにいるんだ・・・」
長野「・・・健、ダメだ・・・行くな」
長野君は、健の肩に手を置いた。
だが、その手は振り払われ、
健「みんな、ひどいよ・・・・僕のこと裏切ったんだ・・・・」
いのっち「健、違うんだよ・・・・・」
健「違わない!僕はイナンに会いに行く!」
岡田「健君!お願い!行かないで!」
健「・・・・・いやだ!」
長野&いのっち&岡田「あの顔は・・・なにかに侵されかけている・・・・」
剛「・・・・・?」
岡田「健君、行かせないよ?いま、イナンさんに会っちゃダメだ!」
岡田は、僕の前に立ちはだかった。
健「なんで邪魔をするの?イナンは僕を覚えているんでしょ?」
長野「岡田の言う通りだ?いま、お前がイナンさんに会ったら・・・・・」
健「ひどいよみんな。僕をのけ者にするなんて。しかも、笑い者にもした。」
剛「あのさぁ~、俺、話が見えねぇんだけど?😒」
健「・・・😡剛、お前も知っていたのか?」
剛「あ~?だから、なんのことだよ。」
健「ふざけるなよ!僕は、イナンに会いに行くから!😡もう、みんなのことは、信じないから!」
長野「待て!健・・・・」
岡田「・・健君!」
二人が追いかけてきたけれど・・・・
健「うるさい!ついてくるな?」
ネックレスを、握り、ちからで、剛以外のメンバーを降り飛ばした。
長野&岡田&いのっち「うわぁー」
剛「大丈夫?長野君、井ノ原君・・・岡田」
幸い3人は怪我をしてないけれど・・・・
僕はその隙に走り出した!
いのっち「健!ネックレスは、おいていけ!頼むから!」
健「聞きたくない!聞きたくないもん!」
そう言って走っていった。
剛「一体どうしちゃったんだよ、健は・・・。まるで、あの船旅の時の健じゃん。おかしいだろ!」
長野「剛・・・話せてなくてごめん・・・・」
剛「なに?どういうこと?」
長野「健が今、ネックレスを持ったままイナンさんに会ってしまったら・・・この世を暗黒化する手伝いをすることになるんだ」
剛「えっ?!Σ( ̄□ ̄;)つまり、あの占い師の予言みたいなのは本当ってこと?」
いのっち「イナンさんと、健が持つイナンさんにもらったネックレスは対になっていてある力が動き出そうとしているらしいんだ」
長野「その力が、光りとなるか、闇となるかは、二人の心次第・・・・」
まるで、ティガの最後の戦いの場面みたいだ。
僕は、まるで、闇に侵されたような状態になっていた。
ドクン
イナン「・・・・」
その邪気に、いち早く気づいたのは、やはりイナンで・・・・
坂本「イナンさん、夕飯できたよ。あいつらもくるみたいだから・・・・」
と、坂本君は夕食を持ってきたけれど・・・
イナン「・・・・・・・」
顔をこわばらせるイナンに気づき・・・
坂本「イナンさん?どうした?」
イナン「健が・・・近くにいる・・・・」
しかも、強い邪気に侵されてる・・・・。
イナンは、震えていた。
坂本「嘘だろ?あいつら喋っちまったのかよ😓」
イナン「違うんです・・・かれは・・・かれはなにかに侵されています・・・・」
坂本「えっ?マジで?」
イナンさんはさらに震えだし・・・
イナン「健・・ダメよ!ここに来ちゃダメ・・・・・」
イナンさんはふらついた。
坂本「イナンさん、無理しちゃダメだ」
坂本君が、倒れそうになったイナンを抱き止めたところに
「・・健・・来ちゃダメ・・・・」
そう言いながら意識を失いかけているイナン。
ガチャガチャ
僕は、部屋のドアを開けて入った。
健「・・・・・😒」
ビクン
坂本「・・・・健・・・・」
坂本君も、少し震えた。僕の目がすごく怖かったから・・・。
イナン「・・・・健・・・・」
イナンが振り向く・・・・。
健「・・イナン、僕のことがわかるんでしょう?」
僕は、二人を睨み付けた。
坂本「あのな、健。これには理由が・・・」
健「み~んな嘘だったんだね・・・」
イナン「ダメよ!健、帰って!」
坂本「健、落ち着けよ!」
健「・・・・イナン」
僕は、イナンの手を掴んだ。
イナン「・・・・!Σ( ̄□ ̄;)」
健「僕と来て!」
イナン「健?」
坂本「おい!待て!」
バタン
待たずに僕はイナンを連れ出した。
坂本「一体どうなってるんだ?あいつの顔は普通じゃねぇ・・・
あのときの顔と一緒だ・・・・」
坂本君は、その場からなぜか動けずにいて・・・
イナン「健、痛いわ!!離して!」
健「😒嘘つくなんてひどいよ。イナンまで嘘をつくなんて・・・・」
イナン「健、彼らのこと、怒らないで」
健「・・・イナンは、僕と会いたくなかったの?僕のことを嫌いになったの?」
イナン「そうじゃないの・・・。健、わたしたちはいま・・・・」
イナンが言い終わる前に、僕はイナンにキスをした。いままでとは違う、冷たいキス。
イナンは耐えきれず僕を突き放した。
健「なんで、目を見てくれないの?😒」
イナン「健、違うよ・・・😭こんなの違う😓・・・・」
冷たすぎるキス・・・・
健「何が違うんだよ😒君は、僕のものなんだ。誰にも渡さない・・・・」
イナン「健、聞いて?あなたが持ってるネックレスは・・・・」
健「そんなの関係ない!・・僕がどんなに傷ついたか・・・・
あいつらが、許せない・・・・・」
その頃、ようやくシェアハウスについた4人は・・・
長野「坂本君!イナンさんと、健は?」
坂本「おせぇよ!っていうか、喋るなよ!」
いのっち「俺たち一切話してないんだよ!なのにあいつは・・・・」
剛「俺、ワケわからないよ・・・話してくれないままだったし・・・・」
岡田「これってもしかして・・・ネックレスを狙うやつに会話を変えられたんじゃ?」
坂本「えっ?変えられた?」
長野「・・そうかもしれない。よくあることだ。」
岡田「俺が幻を見せられたように・・・嘘の会話に変えたってことやな・・・きっと」
坂本「とにかく二人を追いかけなきゃ・・健はもう、ヤバイぞ?」
そして、5人で追いかけることにした。
健「・・・・・許さない・・・・あいつら全員殺してやる・・・・・」
イナン「健!目を覚まして!彼らはあなたの大事な仲間よ?殺しちゃダメ!!」
健「うるさいよ⚡👂⚡!!」
また、力でイナンを突き飛ばした。
イナン「きゃあ・・・!」
健「・・・・😒」
僕の心は、悪魔化していた。
イナン「・・・ダメよ!健!お願い・・・・・・・」
イナンの手は、僕に届かず・・・・
僕は、歩きだしていた。
僕の心は・・・・完全に闇に侵されていたんだ・・・・・。