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元社畜の俺が魔王退治?!

第6話 - ラビランスのダンジョン編

206

2024年08月20日

#冬類

#RPG

#司類

あかまる🍓🐾໊

▼カマラードの街▼

類

ローストドラゴン丼、美味しかったねぇ

冬弥

ああ。余ったからと持ち帰り用もくれた。

類

ふふっ、ラッキーだったね。

冬弥

ああ。

司

2人はパーティーを組んでどのくらいになるんだ？

冬弥

え？あぁ…たしか今日で2日目か？

類

まだそれだけ？って感じだけどね〜

司

な、何？！2日目だと！？

司

冬弥！ちなみに類との好感度レベルは…？

冬弥

え？あぁ、今朝はレベル13だったが…

司

れ、レベル13？！？！

冬弥

？

司

お…オレでさえレベル10になるのに5日間かかったと言うのに…ｯ！！！

冬弥

え？！

類

…ﾌｲｯ

司

類！？お前、そんなに冬弥の事を気に入っているのか？！このオレよりも？！

類

さぁ？

司

る、類〜〜〜！！！

冬弥

えっと…ちなみに、2人の好感度レベルは？

司

一応、レベル94だ。ここまでくるのに10年かかったがな。

冬弥

じ、10年…そんなに…

類

まぁ、昔の僕は今より厳しかったからさ。それに、最近はあまり会ってなかったし。

司

それはそうだが…にしてもじゃないか？

類

ん〜…まぁ、冬弥くんの事気に入ってはいるかな。

司

な"ｯ……！！！？

冬弥

えっと…司さん？類さんは多分揶揄ってるだけ…

司

…冬弥！！

冬弥

は、はいっ

司

絶対！！負けんからな！！！

冬弥

(何の宣戦布告？？)

司

次はどこへ行くつもりなんだ？

類

一旦、カマラードを離れてもいいかなって思ってるんだけど…どうだい？

冬弥

あぁ、それでいいと思う。

冬弥

俺としてはレベル上げと実戦経験をもっと積みたい。

司

うむ！いい心がけだな！

類

ふふ、じゃあもう少しレベルの高いダンジョンでも行っちゃう？

冬弥

おお…そうだな、行ってみたい。

司

ここからだと…シャグランのダンジョンが近いな。

類

じゃ、シャグランにしようか。

▼シュマンの道▼

冬弥

シャグランってどういう意味なんだ？

類

意味としては「悲しみ」かな。

冬弥

「悲しみ」？

司

伝説があるそうだ。シャグランの洞窟の雫は、全てランダーレの涙だと。

冬弥

ら、らんだーれ？

司

大きな蛇の怪物らしい。名前の由来は「破壊」や「暴力」からきている。

類

洞窟で上から滴り落ちる雫は、自分の破壊衝動や凶暴な性格のせいで、ずっとあの洞窟に独りぼっちな事を嘆いたランダーレの涙だと言われてるんだ。

類

だから、「シャグラン(悲しみ)」のダンジョンって呼ばれてるんだよ。

冬弥

なるほど…てことは、シャグランのボスはランダーレなのか？

司

いや、ランダーレの姿を見た者はいない。

冬弥

え？

司

全て伝説の話だからな。どれも噂程度であまり信憑性がないんだ。

類

ランダーレは神に近い存在だとか、元々は人間だったとか、ダンジョン自体がランダーレだとか…色々言われてるんだよ。

冬弥

へぇ…そうなのか。

司

まぁ、敵のレベルはそこまで高くない初心者向けのダンジョンだから大丈夫だ。

類

それに、僕らもいるからね。

冬弥

たしかに、それはとても心強いな。

類

おや？ここ…

冬弥

ここがシャグランのダンジョンか？

司

ああ。だが、なにか違うような…

▼ラビランスのダンジョン▼

司

何っ？！

類

！

冬弥

なんだ？ラビ…？

辺りが強い光に包まれ、目が眩んだ

冬弥

っ…？

目を開くとそこは、さっきと同じようで何か違う場所だった。

冬弥

あれ、俺…？

司

痛たた…

冬弥

司さん！

冬弥

…あれ、類さんは？

司

何？！

司

…はぁ、別の所に飛ばされたか…

冬弥

飛ばされた？

司

ああ。ここ…ラビランスのダンジョンの仕様なんだ。

冬弥

ラビランスのダンジョン？シャグランに来たんじゃ無かったか？

司

この世界のダンジョンの面倒な仕様でな…今から説明する。

司

ラビランスのダンジョンは、他のダンジョンに化けて人間を誘い込み、閉じ込めてそのまま喰うモンスターだ。

冬弥

？！

司

ラビランスの意味は「迷路」。つまり、このダンジョンは複雑な迷路になっていて、出口を探すのは容易ではない。

司

しかも、このダンジョンにはハイレベルなモンスターがたくさんいる。平均レベルは70だ。

冬弥

な、70？！

司

ここで命を落とす者も少なくない、かなり恐れられている厄介なモンスターだな。

司

コイツに出会う確率は低いんだが、まさかこんな序盤で遭遇してしまうとは…

冬弥

出られないのか…？

司

いいや、必ず出口はある。探すのが面倒なだけだ。

司

しかし…冬弥が一緒で良かった。

冬弥

？

司

お前一人だと確実に死んでたからな。

司

類なら…まぁ、1人でも問題無いだろう。

冬弥

(よ、良かった…)

司

さて、類を探しつつ、ついでに出口でも探すか。

冬弥

あ、ああ。

類

うぅん、まさかラビランスのダンジョンに遭遇してしまうとは…

類

司くんは大丈夫だろうけど…冬弥くんは大丈夫かな、

類

司くんと一緒ならいいんだけど…

不死鳥

キョエーー！！！

▼司の攻撃

▼司は焔牙斬を使った

不死鳥

ギャァアアア！！

▼不死鳥に500000ダメージ

▼司は不死鳥を倒した！経験値50000up！

▼冬弥のレベルが20になった！

冬弥

え、俺にも経験値入るのか？！

司

ああ。仲間だからな。

冬弥

(それにしても、一撃で500000ダメージって…俺の今の攻撃力の10倍じゃないか、)

冬弥

(流石レベル96…)

司

お、宝箱があるぞ。

冬弥

あ、本当だ。

司

ラビランスのダンジョンは難易度が高い分、報酬が豪華なんだ。開け方分かるか？

冬弥

ああ、類さんに教えてもらった。

司

よし、なら折角だし開けてみろ。

冬弥

いいのか？

司

もちろん。勇者はお前だからな。

冬弥

…分かった。

パカッ

▼宝箱を見付けた！

▼300000ゴールド、神仙の杖、不死鳥の羽根を手に入れた！

冬弥

神仙の杖？

司

む、レアアイテムじゃないか。

冬弥

そうなのか？えっと、詳細は…

▼神仙の杖(レベル 36) 使える技･鬼火(30000ダメージ) ･疾風(60000ダメージ) ･雷撃(55000ダメージ) 山で千年修行した仙人が使っていたとってもありがたい杖。ただの木の杖に見えるが、なんかすごいパワーが込められている伝説の杖である。

冬弥

おお…技名もなんか格好いいな。

冬弥

司さんの「焔牙斬」も格好良かったが…何故俺の技は「切り刻む」とか「振り回す」とか「ぶっ叩く」なんだ…？

冬弥

仮にも勇者の剣なら、もっとこう…他に無かったんだろうか、

司

ははっ、最初はみんなどの武器もそれから始まるぞ。

冬弥

え、そうなのか？

司

ああ。技は『道場』っていう所で習得出来るんだ。

冬弥

そうなのか…！それは是非行ってみたいな。

司

ここが終わったら行ってみてもいいな。

司

まぁ、まずはここから出るのが先決だが。

冬弥

そうだな。類さんは無事だろうか…

司

アイツは強いから大丈夫だとは思うが…好奇心に負けてないかが心配だな、

冬弥

あぁ、たしかに…

冬弥

(最初に出会ったのも好奇心に負けてスライムに襲われてる(?)時だったし…)

不死鳥

キョエーー！！

冬弥

！！

司

またか。この辺りは不死鳥が多いな…

司

冬弥、下がってろよ。

冬弥

あ、ああ。

冬弥

(すごく頼もしいが…守られてばかりなのは、少し悔しい気もするな。)

冬弥

(いつか、司さんや類さんを守れるくらい強くなれたら…)

冬弥

(なんて、まるで漫画の主人公みたいな台詞はやはり俺に似合わないな。)

冬弥

どこへ行っても同じ景色ばかりだな…

司

だな。頭がおかしくなりそうだ。

冬弥

あぁ、また行き止まりか…

司

一旦引き返して分かれ道に戻るか？

冬弥

そうだな。

司

…ん？

冬弥

どうした？

司

……類？

冬弥

え？

司

いる…この向こうに類がいる。

冬弥

え？？

冬弥

この向こうって…この壁の向こうの事か？

司

ああ。

司

冬弥、少し下がっててくれ。

冬弥

あ、ああ。

ドゴッ！！

冬弥

？！

▼司は焔牙斬を使った

突然司さんが壁に向かって剣を振り下ろし、壁が貫通した。

冬弥

か、壁が…

司

走るぞ冬弥！！

冬弥

え？！

言われるがままに全力で司さんの後を追って走った。

司

類っ！！

類

やぁ

冬弥

えっ？！

冬弥

(本当に向こう側にいた…)

類

ふふ、司くんと一緒だったんだね。無事で良かったよ。

冬弥

あ、ああ。そこは何とか…

類

それにしても、司くんは相変わらず力加減が下手だね。危うく僕まで斬られちゃう所だったよ。

司

それはお前にオレの攻撃が当たればの話だろ。

類

ふふ、まぁね。

冬弥

類さんも分かったのか？向こう側に司さんが居るって…

類

ああ、もちろん。

冬弥

なんで…って、聞くのは野暮だろうか？

類

ふふ、まぁ司くんとは長い付き合いだからねぇ

司

オレと類は心が通じあってるからな！

類

いや、それは無いでしょ

司

何？！？！

類

じゃあ、僕が今何を考えてるのか分かるかい？

司

「早くここから出て魔法の調合の実験したい」だろ。

類

うわ……

司

お前から聞いたくせに引くな！！

冬弥

相変わらず仲が良いな。

司

む、なんだ寂しかったか？

類

おや、ごめんね。ちゃんと構ってあげるからね〜

冬弥

い、いや、いい。そういうつもりで言ったんじゃない。

司

ハッハッハ！！遠慮するな！ほら、撫でてやろう！

冬弥

わっ？！

類

ふふ、お菓子でも食べるかい？

冬弥

な…あまり子供扱いしないでくれるか？

類

いやいや、僕からしたら子供だよ。

司

産まれたてのヒヨコみたいな感じだな。

冬弥

そんなに？！

冬弥

言っても司さんとは三歳しか違わないんだが？！

司

経験の差が違うだろう、経験の差が。

冬弥

それはそうだが…！

類

嫌だったかい？

冬弥

嫌…というか、

冬弥

…こういう扱いを受けることは無かったから、少し恥ずかしいんだ、

司

む、意外と可愛いところあるじゃないか。

司

特別にもっと撫でてやろう！

冬弥

も、もういい！

類

ふふっ、2人ともすっかり仲良しじゃないか。なんだか嬉しいよ。

類

さて…そろそろ出たいね。

冬弥

そ、そうだ。出口を探さないと…

類

いや、その必要は無いよ。

冬弥

え？

類

出口が無いなら作ればいいのさ。

冬弥

？？

類

"創造魔法(クリエイト)"

強い光が差したと思ったら、目の前の壁が無くなっており、外が見えた。

冬弥

？！

類

さ、早く出ようか。

冬弥

え、いや…え…？

司

冬弥…言いたいことは分かるぞ。

類

ふふっ、僕は魔法使いだからね。出口を創るなんて簡単さ。

冬弥

？？

冬弥

(能力がチート過ぎる…)

▼シュマンの道▼

司

さて…このままシャグランに行くか。

冬弥

え、

類

おや？どうしたんだい？

冬弥

いや…司さんと類さん、疲れてるんじゃないかと思って、

冬弥

少し休んだ方がいいんじゃないか？

司

…ふむ、よく見てるな。

類

ふふっ、心配してくれてありがとう。けど、僕はまだ大丈夫だよ。

司

オレも、体力には自信があるんだ。このくらいは問題ない。

冬弥

けど…

冬弥

(マップ…あ、すぐ近くに村がある。)

冬弥

近くにプティットという村がある。もうすぐ夕暮れだし、一晩休んでからにしないか？

類

…

類

…そうだね。今から行って攻略するとなると、夜になっちゃうだろうしそうしようか。

司

む、まぁ類がそういうなら…

類

ふふっ、冬弥くん案内してもらってもいいかい？

冬弥

ああ、もちろん。

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一番最初に剣渡した人が魔王とかあるのか…？

ランダーレ…どっかで見たことあるぞ？🫣🫣 司類の…司類の絡みが大好きだああ……😭😭類もなんだかんだで司のこと大好きなんだろうな…😮‍💨司が仲間になることでかなり賑やかになって更に見るのが楽しくなった😚😚💕

てんつかはやっぱり類くんのことが好きなのか､､､? 類くんてんつかにはツンデレみたいな感じちょ~可愛い!!! 撫でられたり褒められ慣れてない冬弥くん可愛いねぇ(^p^)

あかまる🍓🐾໊

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