テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
紫 side
目覚めてからしばらく経った
国民はまだ混乱しているところもあるようだが…
襲撃された城自体は、落ち着きを取り戻していた
大きな争いはあれ以来行われていないが
小さな争いの情報はたまに耳に入ってくる
また大きな動きがあってもおかしくはない
イルマ
俺も早く治さないとな
イルマ
普通に痛い
そう、自由に起き上がれるくらいには回復した俺は
すちに勧められ、今日もリハビリも兼ねて城中を歩き回っていた
あ…ちなみに目覚めた報告をしたとき
こさみこには本当に良かったと安堵され
なつすちには起きるのが遅いとダメ出しを食らった
イルマ
らんは、
俺が気持ちを伝えたとき以来、少し距離を置くようになった
本人はいつも通りにしてるつもりだろうけど、こっちのことを気にしているのは見ていればわかる
イルマ
俺はあの苦しそうな表情の意味だけを
ずっと探していた
上級妃
こうして城を歩く生活が続く中で
少し厄介なことが生まれてしまった
上級妃
イルマ
あの戦争の後…目覚めて以来
出会う上級妃たちにやたらと声を掛けられるようになったことだ
なつやすちもそういうのが増えたと言っていた
彼女たちの中で…戦って守ったことによる何かがあるのだろう
上級妃
上級妃
イルマ
身分上無視なんてしたらやばいため、適当に返してはいるが
正直…不快なことが多い
いつの日かこさめが言ってたけど、身分に溺れない上級妃はらんくらいしかいないのかもしれない
上級妃
イルマ
上級妃
上級妃
話題にらんのことが出た
どうやら今日の上級妃様は、いつにも増して口が悪いようだ
イルマ
上級妃
上級妃
上級妃
イルマ
今日は本当にタチが悪い
すぐにでも手が出そうな無理やり拳を抑える
イルマ
上級妃
上級妃
その言葉を聞いて、頭が真っ白になった
イルマ
上級妃
イルマ
上級妃
イルマ
イルマ
上級妃
上級妃
イルマ
イルマ
あーあ、やっちゃった
今後のことが少し頭によぎるが…俺にとって、
あいつを悪く言われるよりかは何倍もマシだった
イルマ
上級妃
上級妃
イルマ
イルマ
イルマ
イルマ
口にし出したら、止まらなかった
イルマ
イルマ
イルマ
イルマ
上級妃
イルマ
イルマ
イルマ
そこまで言い切ると
上級妃
上級妃は顔を赤くして
逃げるように去っていった
イルマ
その場は片付いたわけだけど、どうするかな
身分が上の奴に楯突いてしまったからには
どうなってもおかしくない
まぁでも…あんなことを言われては
黙ってはいられなかった
イルマ
溜め息を吐いて、その場を離れようとする
だが、少し歩いたところで
ラン
イルマ
イルマ
いると思っていなかった張本人と
目があった
ラン
イルマ
そしてその瞬間、らんは全速力で逃げ出す
イルマ
ラン
イルマ
彼女の背中を、とにかく追いかけた
俺は見逃さなかった
真っ赤に染まった頬を
揺れる瞳を
だから…
イルマ
もう、逃げさせたりはしないから
コメント
1件