E.2
そういえば沙苗が言ってた 楽しみなことってなんだろう、
塾のない日の帰り道はどこか暇で、 帰る気になれなかった
家に帰っても親は仕事、 兄妹も元々いないし、
ジュースでも買って公園で ぼーっとしておこうかな、
つい2日前に来たばかりの公園の中に入ってベンチで時間を過ごす
夕方の公園は辺りがオレンジに染っていて
遊具の影が長く伸びていた
ぼーっとしているだけで刻々と時間が過ぎて
特に何もしていない、というか ただ公園を眺めている時間だった
だけどこの時間は苦ではなくて むしろ楽だった
あと10分くらいここにいようかな、
なんてスマホの時計を見て思っていた時、
「なーにしてるの?」
後ろから甘くて優しい キャラメルのような声が聞こえた
瀬戸内菜美
深澤辰哉
いつものようなラフな格好で少し猫背気味の深澤くん
片手には某水色も黄緑のコンビニの袋がかかっていた
瀬戸内菜美
私はベンチから立ち上がって 深澤くんの方を見る
深澤辰哉
瀬戸内菜美
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
そう言ってコンビニの袋の口を開けて中を見せてくれる
瀬戸内菜美
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
青猫ロボットのポケットのように色んな飲み物が次々に出てくる
さすがに受け取らないのは 失礼だなと思い
瀬戸内菜美
そういうと
深澤辰哉
深澤辰哉
目がとろーんと細くなって 口角も頬も上がって嬉しそうに ミルクティーを渡してくれる
瀬戸内菜美
深澤辰哉
深澤辰哉
ふんわりと柔らかい笑顔でコンビニの袋を漁る深澤くんを見て つい釣られて微笑んでしまう
深澤辰哉
缶のブラックコーヒーをプシュッと開けてながら話し出す
私がここにいる理由、 なんて言うのが正解かな、
頭の中で模索しながら 一言ずつ話していく
瀬戸内菜美
深澤辰哉
まさか塾以外で会えるとは思ってなかったからどこか緊張しているかもしれない
だって普段なら対面なのに
今は真横に深澤くんが いるのだから、
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
それは画面で見てた時から知っている
メンバー1お喋りが上手で
メンバーを見てしっかりボケにはツッコミを入れられて
自分もとことんボケちゃう
画面で見てきた時から 大好きな性格の推しが
そのまま画面から出てきたような というか出てきているのだけど 今も信じられないというか、
でも前に繋がれた手が、 手を乗せられた頭が
現実だよと言ってくれている気がした
瀬戸内菜美
前に似たような質問をしたけど あえて同じように聞いてみる
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
オレンジの夕日を見ながら少し切なく話される、
瀬戸内菜美
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
瀬戸内菜美
深澤辰哉
今度は私ににこやかな 目を向けて話してくれる
深澤辰哉
瀬戸内菜美
教え子って私一人って言ってた、 よね、?
私のびっくりしている表情に気付いたのか深澤くんはまた私の目を見てさっきと同じような柔らかい顔をして笑う
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
さっきの笑顔とはまた違う 優しい顔をする塾講師に変わった
瀬戸内菜美
深澤辰哉
瀬戸内菜美
どんなに難しい問題でも
深澤くんが出す課題なら いくらでもこなせる気がした
だけどさすがに多すぎると前日にあたふたする気がしたからページを指定してしまった
瀬戸内菜美
深澤辰哉
瀬戸内菜美
私は深澤くんに手を振り公園を出て行く
何故か最初は緊張していたのに
まだ離れたくない、もっと話していたい、そんな気持ちになった
これが、
恋なの、?
また会いたいそう思う私は、
深澤くんのことを好きになってしまったんだ、
本当に推しに恋をしてしまったんだ
手のあるミルクティーが宝物のように煌びやかに光っていた
E.3まで ❤450以上
❤連打と感想💬沢山待ってます❣️
コメント
6件
やっと追い付いたー!ずっと読めてなくてごめんね🙇💦💦続き楽しみ!!
もう最高ですッ✊🏻♡ 続き楽しみにしてます🙌🏻🎶