君に花束を届けたい

不死川さんは素直じゃない からかい甲斐がある

少しすると不死川さんが来る

不死川さんはお茶とおはぎを用意してくださった

おはぎを口に頬張ると日本らしい甘さが口いっぱいに広がる

おはぎの美味しさに調子に乗って口が滑ってしまった

この言い回し的に不死川さんも多くの兄弟構成だったのだろう

その瞬間空気が変わる

なんなら、さっきよりこっちのほうが話題に触れてはいけない気がした

弟はいない…？ いやさっき弟1人って言ってた…

きっと話したくないっていう裏返しなのだろう

私の両親はお金が貰えるなら手段を選ばなかった だからいい親子関係を周りに見せびらかし、そして姉や私たちを早くお嫁さんに出そうとしていた

姉さんも薄々気づいてたかもしれなかったけど。

それほどに裕福な暮らしだったと思うし

この心もきっと姉譲りのものだと思う

不死川さんは私が食べ終わったおはぎのお皿を片付けようとする

焦りから自分が骨折していたのを忘れていた

やばい激痛だ、倒れる…！

ｶﾞｼｯ

不死川さんの腕に支えられた

顔をバッと上げると不死川さんと至近距離で目が合う

不死川さんは逃げるように台所に行ってしまった

よく顔を見たら目鼻立ちがしっかりとしていて なおかつ男らしい顔をしていた