夏の海───夜、花火の日。
のあちん
さかも
ゆうめん
さかも
ゆうめん
さかも
湊
ゆうめん
湊
結舞
結舞
さくら
さかも
さかも
のあちん
結舞
結舞
さくらがヘラっと笑ったそのとき
誰かが、さくらの剥き出しの腕を引いた。
空太
さくら
空太
空太
さくら
空太は何も答えなかった。
憎まれ口を叩かない空太は何か変で、接した肌から伝わる熱は、それは──何を意味しているのか
一方、のあちんたちは、何!?何!?とはしゃぐ結舞に、お時間でーす、と、まるでアイドルの剥がしのように笑っている。
すぐ分かるから、と言いながらさかもがライターに火をつけたその音が、さくらの耳に妙に残った。
結舞
さかも
星羅
詩望
奈緒
ゆうめん
のあちん
さくら
さくら
結舞
結舞
のあちん
星羅
奈緒
さかも
ゆうめん
のあちん
のあちん
さかも
のあちん
8人はいつも昼休みにやっているように、あるゲームをし始める。
さくら
結舞
さかも
その時間はさくらにとって
全てを忘れるほどに、楽しい時間だった。
───さて、悲しいかな時は過ぎ、さくらは今…
さくら
さくら
空太
さくら
空太
空太
さくら
さくら
さくら
さくら
なんとなく神妙な空気に、さくらは思わず、いつものようにふざけた言葉を使った。
空太
空太
今度は、え、という文字でさえ言うことができなかった。
さくらの違和感は本格的に形を成し、笑顔が、消えた。
もう、さくらも真剣だった。
空太
空太
パチパチという花火の音が、さっきまで手元から聞こえていたはずなのに
今やさくらの耳に届くのは、空太の言葉だけになっている。
真空。
緊張して空気を薄く感じるほどの、さくらが、感じたことのない感覚だった。
けれどもさくらは、これから何が起こるのか、なんとなく分かってしまった。
だって空太から溢れ出る空気は───さくらを見つめる視線は、もう。
さくら
さくらはそこで口をつぐみ、改めて顔を上げた。
さくら
空太
さくら
空太
さくら
空太
空太
さくら
さくら
京さくら、17歳。
初めて告白された言葉は、それだった。
さくら
さくら
空太
さくら
空太
さくら
さくら
さくらは自分が告白されているという事実を忘れてニマニマ笑っていた。
そう、正真正銘のアホである。
空太
空太
空太
空太は一瞬顔を覆い、そして上目遣いでさくらを見た
正直鼓動は速くなるし一瞬好きかもと思うほどには、さくらは空太が愛おしかった。
空太
さくら
空太
空太
空太
空太
空太は改めて、形式に則った真っ当な告白をした。
そこで焦るのは、今度はさくらの方である。
さくら
さくら
さくら
さくらは空太を愛おしいと思うし、空太の告白にも「知ってる」と答えてしまいそうなくらい、2人は想い合っていた。
でも、違うのは。
さくら
さくら
さくら
空太
空太はただ、言葉を待った。
さくら
さくら
さくら
空太
空太はおかしいくらいに、ケロッとしていた。
空太
空太
空太は挑発するみたいな、いつもの姿に戻って言った。
空太
空太
コメント
1件
皆で花火楽しそ〜〜〜!!!無事に夏休み皆で遊ぶことが出来て良かった!! 空太くんの告白…ドキドキする……!って思ったら最初ーーー!?!?緊張しちゃうから分かるけど、びっくりしたよ😳😳 これからのさくらちゃんと空太くんの関係が変わるのか、はたまた変わらないのか楽しみ!!