AI探偵 ジョン
お前は、殺されるはずだった…
AI探偵 ジョン
天空神にな
結城 零
え…
AI探偵 ジョン
だが、俺に救われた
結城 零
救われた?お前に?
AI探偵 ジョン
カタコトの外人に小包をもらっただろ?
結城 零
あ、そういえば…
結城 零
まさかお前が!?
AI探偵 ジョン
ハハ!今更気づくとはな
結城 零
でも、あの小包に触れたことで…
AI探偵 ジョン
違う…
AI探偵 ジョン
あの小包がなかったら、お前は仲間達と共に殺されていた…
結城 零
…
結城 零
と、とりあえず、その…
結城 零
天空神ってどんな奴なんだ?
AI探偵 ジョン
AI探偵 ジョン
事務所で話そうか
結城 零
わかりました…
AI探偵 ジョン
単刀直入に言う
AI探偵 ジョン
天空神は…
AI探偵 ジョン
殺し屋だ…
結城 零
殺し屋…
AI探偵 ジョン
だが、それは裏の顔だ
結城 零
裏の顔…
AI探偵 ジョン
表の顔は、カルト宗教団体「天空の大地」を運営する教祖様だ
結城 零
カルト宗教…
結城 零
天空の大地…
AI探偵 ジョン
そこでは、天空を司る天空神として、信者である下界の民の不満を晴らし、救世主と呼ばれている
AI探偵 ジョン
つまり
AI探偵 ジョン
表の顔で下界の民の不満を聞き
AI探偵 ジョン
その不満のもととなっている者を裏の顔で暗殺する
結城 零
え、じゃあ…
結城 零
僕の探偵事務所はなぜ!
AI探偵 ジョン
おそらく、天空の大地信者の不満をどこかで買ったんじゃないか?
結城 零
え、そんなこと…
AI探偵 ジョン
身に覚えがないか…
結城 零
はい…
AI探偵 ジョン
人ってのは、案外身に覚えのない所で人の不満を買ってるんだ…
AI探偵 ジョン
例えば、満員電車の中で、自分は気にしてなくても
AI探偵 ジョン
他の人には、自分の体臭で迷惑かけているかもしれない…
結城 零
なるほど…
ピンポーン
AI探偵 ジョン
お?来客か?
結城 零
そうですね
AI探偵 ジョン
入れていいか?
結城 零
はい…
AI探偵 ジョン
どうぞー!
ガチャッ
大地 美香子
突然来てしまってすいません
結城 零
いえいえ
大地 美香子
私、宗教団体「天空の大地」幹部の大地 美香子です