かぐ耶
会いたかった…ものすごく会いたかった
柚瑠
ごめん…約束守らなくて
柚瑠
俺…
かぐ耶
柚瑠が神社の前まで何度も来てくれたの見てたよ?
柚瑠
え
かぐ耶
でもその度に使用人とか、父がわざと私を呼び付けるの
かぐ耶
遠回しに私の記憶を奪おうとしてるみたいに
柚瑠
かぐ耶…
かぐ耶
だけど、今までみたいに大事なもの忘れたくなくて、ずっと覚えていたくて、
かぐ耶
行動した
柚瑠
行動?
かぐ耶
そう。
かぐ耶
元々勉強はしてたから、信用できる使用人の力を借りて高校に編入学したの
柚瑠
それは…かぐ耶らしいね(笑)
かぐ耶
でもそれくらいしないと、私を巫女にする事しか考えてないような父には対抗出来なかったんだ
かぐ耶
試験は普通にクリアしたけど、親の承諾の件で少し揉めて、学校側から強く後援してもらったお陰で今この状態…
かぐ耶
男子のいない学校を選んだのは父が私に男子を近づけたくないっていう可能性をみて決めたの
柚瑠
お陰で逢えたね(笑)
かぐ耶
…こんなに頑張ってたのに、誰かさんは私が偶然を作っても知らずに普通に来ててさ
かぐ耶
一瞬蹴り飛ばしそうになったよ🌟
柚瑠
ごめんって
柚瑠
じゃあまずは半年分会えなかった時間を取り戻さないといけないね
かぐ耶
?
柚瑠
我慢してたのはこっちも同じ
かぐ耶
え!ちょっ…
半年前は力任せに抱き寄せたが、今は違う。
遠慮して、自分の気持ちをお互い押し込めてた
柚瑠
半年遅れたけど、勉強とか修行で会えないこともあるかもしれないけど、
柚瑠
俺と付き合ってください
柚瑠の腕の中で彼を見上げてかぐ耶は微笑んだ
かぐ耶
私も大好き!
終わり