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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ひまじん

配信つかりたー

ひまじん

もう4時近いな……まぁ寝るか

コンコン

ひまじん

ん、?

コンコン、と。たしかに窓から聞こえた

ひまじん

……だれか、いますかー

ひまじん

(いや流石に、ここ二階やし)

???

開けてくださーい

ひまじん

?!

きっと人間ではない だとしたらなんだと言うのだ。まさか、幽霊?

???

いるのは分かってますよー

居留守をして呪われるよりは今命乞いをして許してもらった方が良い、と考えて窓を開けることにした

ひまじん

(ガララッ

逆光を受けていながらふわふわと浮く彼は、真っ赤な目で俺を捉えた

???

どーも、こんばんは

KUN

Kunです

ひまじん

…幽霊ですか?許してください

KUN

ww、大丈夫だよ。

KUN

俺幽霊じゃないから

ひまじん

じゃあなんで…

KUN

俺、吸血鬼なんだ

ひまじん

き、吸血鬼?

KUN

そう

KUN

いきなりだけど、眷属になって貰えませんか

ひまじん

はっ?眷属?

KUN

そう。もう仲間が居ないから……

ひまじん

(俺が吸血鬼に……?!いや無理無理)

KUN

普段お前はなにしてんの?

ひまじん

え……まぁ、YouTubeで配信

KUN

他は

ひまじん

…特に、何も

KUN

ならいーじゃん

KUN

お前みたいなやつ生きてる価値ないよ?

ひまじん

エッ…

KUN

だから

KUN

俺が価値をつけてやるから、俺の眷属にになって?

ひまじん

いやぁ……それはちょっと

人の生き血を吸って、永遠に死ねない存在。いや、もしかしたら死ねるのかもしれないけど

ひまじん

いやっすね

KUN

はぁ?

KUN

なんでよ、眷属なったら長く生きれるよ?

ひまじん

別に……いっす

KUN

それに…熱ッ?!

KUN

あ、朝…

ひまじん

え?

日の出だ Kunさんは苦しそうな顔をして 「明日も来るから!」 と言い捨て去っていった

ひまじん

なんやったんや…

食べ物が枯渇してきたので、配信の収益を握りしめ家を出た

夏らしく朝でも暑くって。

ひまじん

(こんな真夏に吸血鬼か…それも1人)

ひまじん

(Kunさんも災難やなあ)

今夜はネットで知り合ったガキンチョとゲームをして遊んでいた

区切りが着いたあたりに、また窓から音がした

KUN

失礼しまーす

ひまじん

は?なんで窓空いてるん

KUN

いや別に、俺開けれるし

ひまじん

いや入ってくんなよ

KUN

えなんで

ひまじん

…殺されるかもしんないやん

KUN

俺は未来の家族を殺したりなんてしないよ

KUN

な!……

KUN

…お前、名前は

ひまじん

…ひまじん

KUN

ひまじん、ね。お前に似合ってるよ

KUN

よろしく

ひまじん

よろしく、、?

KUN

じゃあ早速俺の眷属に…

ひまじん

ならないっすよ!

繰り返すだけのつまらない日々に、大きなヒビが入った

KUN

深夜に徘徊している不審な男がいます

ひまじん

ちゃいますよ…

KUN

え、マジで何しに来たのお前

ひまじん

Kunさんあんた吸血鬼やろ?

ひまじん

昼会えない思ったから会いに来た

KUN

え…わざわざ探して?

KUN

ツンデレじゃん

ひまじん

デレ無いって

KUN

ふゥン…まぁありがと

KUN

…お前、配信は?

ひまじん

ま、今日はいいかなーって

KUN

へぇ

ひまじん

あ、俺バイト始めたんで

ひまじん

お金にそんな困ることは…

KUN

えっ偉!ひまじんお前!偉いぞ!

KUN

こっち来い!よしよししてやる

ひまじん

いいっす

夜の配信ばかりでは、Kunさんと話せない。 そんなことを思ってしまって

ひまじん

(別にKunさんが好きなわけやないのにな)

KUN

はいよしよし(ポン

ひまじん

ちょ、やめてくださいw

KUN

偉いな、でも眷属になればバイトなんてしないでいいんだぞ

ひまじん

またそれっすか…w

KUN

あ…そろそろ日の出だから、俺帰るね

ひまじん

そーいや、Kunさん昼間はどこにいるんですか?

KUN

ん、お前に教えるほどの事じゃない

ひまじん

ええ…

KUN

明日は俺がお前のとこ行くからな

KUN

人間は貧弱だから、熱中症になるかもしれないし。夜でもあちぃんだから

ひまじん

あざす

KUN

じゃ、また明日ね

KUN

ひまじん

彼がニコッと笑うと鋭い牙が見えて、人間じゃないんだと俺に再認識させてきた

50人クラフト・ニート部の話(だいたい短編)

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