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メラ

アメリア様!刺します!

 

あ、ダメダメ。それ禁止な

メラ

うわっ!?

そう言うと赤髪はナイフを奪い取り、メラを動けない状態にする

 

…ね、この子殺していい?

 

だぁめ!優しくしろ!

 

つぅかさっきも!撃つなっつったろ!

 

…はーい

白髪は欲を抑えるように、ギラギラとした瞳で瞬く

アメリア

(これか…サミュエルの言ってた、白髪の怖さ)

アメリア

(理性が負けたら……たぶん赤髪よりも…。)

ミュール

…アメリア様、撃たないのですか?

アメリア

…え?

ミュール

私の手榴弾ではメラも巻き込んでしまいます

ミュール

ですがアメリア様の銃なら…

アメリア

ニヤリとこちらを見る赤髪に、ため息を吐いてアメリアは言った

アメリア

アイツ多分、銃一丁パクってる

アメリア

さっき白髪がサミュエルに撃ったときに使ったのは私のだろう?

アメリアはヒップホルダーをパタパタとさせて言った

 

せーかい♪

アメリア

…私が盗られたのに気づかないって、相当だぞ

サミュエル

じゃ、どうする?

サミュエル

見捨てんの?

一向に動かないアメリアを眺めて、サミュエルは問うた

メラ

アメリア

いや、それはないよ

メラ

アメリア様ぁっ♡

アメリア

メラは私が殺すと約束したからな

 

…うわ、何、不健全なカンケー

 

アメリア

…サミュエルはコイツらに勝てないんだっけか?

サミュエル

そんなことないし!

サミュエル

サミュエル

…でもぉ、俺が噛み付いたりちぎったりしてる間にぃ……

サミュエル

横から剣で刺されたら…俺死ぬじゃん!?

アメリア

勝てないんだな

 

じゃ、こっちからやろっか

白髪は剣を取り出し、クルクルと回す

その姿はまるで、今からこれを投げてお前たちを串刺しにすると訴えるようだ

アメリアは深く…深く、ため息を吐いた。

アメリア

…サイアクだよ、本当、お前ら

アメリア

はー…

観念するようにホルダーから白い銃を取り出し、銃口を白髪に向けた

 

おいおい、こっちには人質がいんだぜ?

あちらでは赤髪が短剣をメラの首元に突き立てていた

アメリア

アメリアは思わず発砲した

赤髪の、手元めがけて

 

!危ね!

アメリア

アメリア

メラに、手を出すな

アメリア

その子はまだ18の子どもだ

 

お前らが抵抗しなかったら何もしねえっての

アメリア

抵抗しなかったら殺されるだろ

 

は?んなわけ───あ、そういや…

赤髪は白髪の方を振り向き、ムッと顔を顰める

 

だーもう!お前のせいじゃん!

 

ごめんて

 

俺らはぁ!お前らがこの街から出てってくれたらいーの!

アメリア

…はぁ?

 

俺の眼下を荒らされんのがやなだけ!

 

別にこの国にこれ以上殺しが増えようと関係ねえよ!

アメリア

じゃあ銃取るなよ!

 

だってあぶねーじゃん!撃たれたら死ぬ!

 

お前今日一日見てたら黒い銃の方にしか手を出そうとしなかったし!

アメリア

やっぱ尾けてたのか今日!!

アメリア

アメリア

…はあ、じゃあ分かった、こうしよう

アメリア

一旦…今だけ、見逃してくれ

 

はあ?どういうことだよ

アメリア

…今日、皆が寝てから訪ねてやる

それだけ小声で言うと、赤髪からメラを奪い取る

アメリア

(とりあえず、逃げなきゃ。)

アメリア

…またな

 

どーするの?

 

…ま、いーや。嘘だったら明日、また出向くだけだ

部屋に戻ると、アメリアは無機質な音声を流し続けていた

アメリア

(…やっぱり…)

メラ

ねえアメリア様、このテヘルって人の説明、赤髪くんに似てません?

サミュエルの方を盗み見ると、目を逸らされる

アメリア

本人だな

アメリア

…アレを殺さないと、私たちは街を出れないのか……

ミュール

いきなり厄介な敵ですね…

アメリア

ただ…この街全部の資料を見ても、あの白髪は載っていない

アメリア

隙を見て赤髪だけ殺せば…

サミュエル

…できたらね

サミュエル

本当に、ほとんど不可能に近しいよ

サミュエル

普段から人に囲まれてるし…

サミュエル

できるとすれば

サミュエル

白髪くんの方を、こっちの味方に寝返らせて…殺させる。

アメリア

ほぉ?そんな簡単にいくのか?

サミュエル

分かんないんだ

サミュエル

白髪くんは今の所、俺が会った中で最も感情の浮き沈みがわかりづらい人間の1人かも

サミュエル

それが殺しにしか興味がないからなのかなんなのか

サミュエル

そこによるかな

サミュエル

なんで今、赤髪くんに従ってるのかも…分からないから。

 

なぁ、アイツらマジで来ると思う?

 

さあ

白髪はチョーカーをいじりながらそう答えた

 

それ…

 

 

 

や、なんもない

地べたに座っている白髪の頭を、縁台に腰掛けた赤髪が撫でる

 

(俺はどこをとっても強い)

 

(だけどもし、コイツが俺を裏切れば)

 

(…俺はきっと簡単に、死んじまうんだろうな。)
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