シクフォニ十二支―ニ

⚠注意⚠ こちらは完全なる二次創作です ご本人様には一切関係ございません 二次創作を知らない方、関係者様などの目に触れないようご配慮下さい 獣表現あります、苦手な方は閲覧をご遠慮下さい オリキャラが出しゃばります、苦手な方はブラウザバック推奨です

必死で声をあげる

この中に埋まっている仲間を＿見つけるために。

巨大な土石流に呑まれずにすんだのは、空を飛べる俺だけ

俺が動転して指示を出すのが遅れたからだ、策を講じる間もなくやられてしまった

喉が張り裂けそうな大声をあげる

それでも＿答えは返ってこない

「最悪」が頭をよぎり、頬に冷や汗が伝った

心が折れそうになった、その時

ﾊﾟｷｷ…

10mくらい先に、霜が降りている地面があった

霜＿

夢中で走る

霜の地面に辿り着くと、ひたすら石と砂を重力操作で軽くし、どかしていった

すると、何かに触れる

それを掴み、ゆっくり引っ張って体を持ち上げる

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

姿をあらわしたのは、思った通りこさめだった

その体は打撲痕と切り傷だらけで痛々しい

そう言って、服に血が着いている左腕をそっと持って服をめくる

その部分は、ざっくりと切れていた

今もどくどくと血が流れている

ポケットから包帯とガーゼを引っ張り出し、傷口に当てて巻いていく

ついでに、余ったガーゼでこさめの顔の汚れも拭いた

少し元気になったみたいだ

そう言って走り出そうとするこさめ

そう言って俺は懐中時計に目をやる

探し始めてから、大体15分

ﾎﾟﾂﾎﾟﾂ…

ｻﾞｱｱｱ

ｺﾞﾛｺﾞﾛ…ﾋﾟｶｯ

ﾄﾞｵﾝ!

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

突如地面から出てきた茶髪と金髪に、驚きとドン引きが隠せない

もわわ💭

約15分前

なつ視点

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

俺はみことと一緒に、土石流に埋もれていた

当然だ、みことには覆い被さっている俺とその上の土石流の重さとがかかっているのだから

こめかみ辺りに傷ができ、血が頰を伝っている

頭の傷はそこまで深くはなさそうだけど、この感じ背中もやられてるっぽいんだよな…

とにかく、早くここから出ないと

なつ達の話を聞き終え、俺は盛大なため息をついた