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『 それでも、皆で 』

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『 それでも、皆で 』

7 - 第七話:五男の想い

♥

170

2023年04月20日

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桃にぃが入院してから 布団の中に入ったら急に力が抜けて ふと涙が出る

……なんでやろ、笑

なんで…ッ、

また泣いて……ッ、ポロポロ

その度に

うぁっ、ポロッ

あ、ごめんな、

んん……ポロポロ

………いい子いい子、ナデナデ

(暖かい…)

んへっ、笑

(可愛い、笑)

黄や赤に 励まされてる

いつもありがとな、笑

あいがと、?

ありがとう、笑

あいがと、!

笑笑

あの時、 青にぃが桃にぃを止めてくれなかったら

この生活は

この日常は

この感情は

この二人は

居なかったし 無かったかもしれない

(桃にぃをずっと責めてたことは嫌やったけど、)

(こう思うと感謝する部分が多いな…)

(それでも俺は青にぃを許せんな…)

俺は生まれた時から

兄ちゃんがおって 母親がおって 父親がおって 幸せな日常があった

でも、母親が亡くなって 紫にぃはいきなり社長になって 桃にぃが高校にあんまり行けなくなって 青にぃが荒れてきた

そんな不安定な三人を外から見よって はっきり言って怖かった

不安しかなくて 少しでも気を緩めたら泣きそうで

そんな俺を青にぃは いつも暖かい手で撫でてくれた

でも桃にぃは 黄赤の面倒だったり 紫にぃは 仕事だったりで

俺のことが視界に入ってなかった

でも 「 仕方ない 」 って自分自身に言い聞かせて いつも笑ってた

そんな日常を過ごしてて いつも通り黄赤が泣き出した

桃にぃが起きる音が微かに聞こえた 青にぃも二人の泣き声を聞いて 起き上がって きっと相当不安な目をしていた俺を撫でて 二人の元に向かう背中を見た

その数分後、 皮膚と皮膚が強く擦れ合う 少し高い音が聞こえた

生まれて初めて聞いた音で 物凄く怖かった事しか覚えていない

そしてその数ヵ月後には 桃にぃは家から居なくなって 病院に入った

今でも思い出したら 泣いてしまいそうになる怖い出来事だった

俺の心にはきっと 簡単には癒えない深い傷がある

でもその傷がついたのは 桃にぃのせいじゃない

それを青にぃにも話したけど 青にぃは酷く桃にぃに怒っていて 聞く耳を持ってくれなかった

それが今でも許せない。

でも嫌いになれないから なんだったら好きだから

俺は今日も青にぃと紫にぃと 赤と黄と俺の五人で笑える

いつかここに 桃にぃがまた入れるといいな

新しい連載を あげるタイミングが………

分からないっっ!!!

『 それでも、皆で 』

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コメント

3

ユーザー

橙くん、、気持ちは分からないけど、橙くんも頑張ってるっていう事は伝わった((

ユーザー
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