「はあっ…!はあっ、!」
なんで僕は夜中に飛び出したの?
誰もいない、夜中に…。
「だれかあっ!助けてぇっ……!」
「おい!!!待て!!!!」
「お願いだからあっ!誰か!!!」
誰も気付きやしなかった
僕はだんだん疲れて声は小さくなった。
「だ、れか…!」
「お前っ、無駄に足はえぇっ…!」
「でさあwセンコーのカツラ取れてんのwしかも気付いてねーんだよw馬鹿だよなぁww」
「たすけ、てぇっ………!」
「あぁ?誰だテメェ」
僕はヤンキーの様な人達に しがみついた
「お、父さんが……」
「おい!!」
「ひぃっ……!」
「…坊主 ここでコイツらと 待ってろ。」
「は、はいぃ…っ、」
僕の声は震えていた
僕は座り込んでしまった
この人たちの近くにいるから 安心してしまったのだろう
パンッ!パンッ!
激しい殴り合いだった 僕は目を瞑った
「…おっさん、虐待ってヤツ?」
「虐待じゃねぇ、躾てんだよ!」
「そのやり方が虐待って言うんだよ」
「おっさん、馬鹿っしょ?」
「俺らみてぇに」
「あぁ!?黙れ!!」
「おっさん、結構強いね。 腕力だけはいいみたいやな。」
「1発1発つえぇ。 でも、知識は俺の方が上だ。」
パァンッ!!!
最後の1発で決まった 父親は倒れた
ヤンキーさんは名乗らず僕を家へ連れていってくれた
「見てたか?坊主」
「うん…お兄さんカッコよかった!」
「あははwんなことねぇよw そうだ、何食べてぇんだ?」
「ぱ、パンの耳だけでもいい…」
「はぁ?ウインナーとか好きなもんねぇの?」
「お、お兄さん達に… 悪いよ…助けてもらったのに…」
バシッ!
「そんな遠慮すんじゃねぇ! ほら!」
お兄さんに背中を叩かれた ちょっと痛かった だけど ほんのり安心した
「ありが、とう…ございま…す…( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )」
「男が泣くんじゃねぇ!」
「強く生きろ!」
その言葉で更に泣いてしまった こんなに優しい人に出会ったのは 初めてだ 父親にしか会えず 毎日、暴力を振るわれて
「…ほら、今日は安心しろ」
「うん!」
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