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回想
20階 研究室
培養ポットに人が入っている
その前に、研究員が2人…
私と…キーラ…
キーラ
「うん…」
当時、自分自身が嫌いだった私は
ポットに反射した 自分の姿を見ることができず
俯いたままキーラに返事をする
キーラ
「…いや、そういうわけでは…」
「…」
俯いて話す理由がもう一つ…
キーラ
キーラ
気になって顔を上げる
培養ポットに入っている人物と 目が合う
「うわ…あいつにそっくり…」
一瞬にして嫌気が込み上げてくる
キーラ
キーラ
「…」
ヤンサー
クローンの適性に唯一合った 実験対象者…
毒を飲む時、注射を打つ時… いつもヘラヘラして…
気に食わなかった
いつ命を落としてもおかしくないのに なんで平気でいられるの 私には分からない
死んだら何もできないのに…
次の日…
キーラ
「…」
私はキーラを置いて 研究室を出ようとする
キーラ
「…あいつを思い出す。 もう見たくない」
キーラ
「どこがよ………」
そのまた次の日
キーラ
「そう…」
私はまた、キーラを置いて 研究室を出ようとする
キーラ
「…」
構わず研究室を出た
キーラ
当日
16階 培養ポット監視部屋
キーラ
「…そう……」
キーラ
「…は?」
キーラ
「そいつは今どこに!?」
キーラ
キーラ
キーラ
「…分かった」
キーラ
キーラは、培養ポットが置かれた 20階の研究室にいる研究員に タブレット端末越しに指示を出す
その場にいる研究員は指示通り ボタンを入力し、ポットを開ける
中から人形オオカミと化した クローンが出てきた
キーラ
「…」
すると、人型オオカミは 歩くのを止める
「…?」
微かに聞こえる人型オオカミの声が
とても低く聞こえてきた…
「な…なんかおかしくない…?」
「聞こえるの… 唸り声じゃない?」
キーラ
キーラ
「待って!」
「まずリーダーに 報告してからにしよう」
キーラ
キーラが口を開こうとした次の瞬間
ガシャーーーン!!!
「!?!?」
急に大きな音が タブレット端末から聞こえた
見てみると さっきまで立ち止まっていた 人型オオカミが 研究室内を暴れ回っていた
キーラ
キーラは研究室を飛び出した
「ちょっと!キーラ!!」
私は慌てて研究室を飛び出した
「待ってキーラ…!!!」
ドン!!!!
「きゃ!!!」
私は反対方向から来た誰かと ぶつかって、倒れ込む
キャンドル
キャンドルは後ろを振り返りながら 走り去っていった
「!?」
(…トップ3のキャンドル…!)
(ってことは… 向かった先にあいつが…?)
(…ダメ、今は キーラを追わないと)
私は立ち上がり、再び走り出す
階段を使って20階まで 登っていった
20階 培養ポット室
「…キーラ!」
部屋の外へと逃げ出す研究員を 掻き分けて、ようやく辿り着く
「…!?!?」
部屋の中は 壊された機械から出た煙で 充満している
その中にポツンと1人 人型オオカミがいた
その手には
生首のキーラがいた
目の前には信じがたい光景が目に映り 私は尻もちをつく
(に…逃げないと…)
(でも…腰が抜けて…)
人型オオカミはキーラを手放す
そして私目掛けて走り出した
「!!!!」
私は目を瞑る
死んだら何もできないけど
死んだ先にキーラがいるなら…………
グサッッッ!!!
後ろから何かが飛んでくる
人型オオカミに何本もの氷柱が刺さる
刺さった氷柱を取ろうとするが 力尽きて気絶した…
ライ
ライは気絶した人型オオカミに 向かって歩く
ポケットから注射型の抑制剤を 取り出し、人型オオカミに打つ
「…」
「リーダー… 逃げ出した実験対象者は… 今…どこに…」
ライ
ライ
「!」
私は立ち上がり、培養ポット室を 飛び出した
ライ
階段を素早く降りる
(許さない…!私が捕まえて…)
(捕まえて…!)
(キーラと… 同じ目に……!!)
バサッ……!!
「!?」
あいつだ
私の横を飛び、踊場に着地した
あいつは振り返り
微かに笑う
そしてまた階段を降りていった…
ふと蘇るさっきの出来事
リーダーが私の後ろから 超能力を出し人型オオカミの 動きを止めた出来事…
(あの力さえあれば…!)
(あいつを…)
あいつを…………!!!!
研究所前
カクターン
ヴァル
ヴァルは辺りを見回す
奥の方で ハップとマルファが戦っていた
ヴァル
ジェミ
ジェミは滑りそうになりながらも ヴァルに手を振る
ジェミ
ヴァル
ヴァルの後ろから足音が聞こえる
レオナルド
ジェミを見つけた途端 走り出す
ジェミ
ヴァル
ヴァル
レオナルド
ヴァルとカクターンを通り越して レオナルドは氷の上で尻もちをつく
ヴァル
ジェミ
レオナルド
ヴァル
レオナルド
カクターン
カクターン
カクターンは茂みにあるものを 見つける
マルファが乗ってきた小型の飛行機に 乗り込み、研究所へと飛び立った
24階
パーカ
パーカ
足音が聞こえ、俺は空いてる部屋へと逃げ込む
1人の研究員が、何かを持って 早走りで歩いて行った
パーカ
特別実験対象者保護室
ケディ
ガチャ…
ケディ
キャンドル
ケディ
キャンドル
ケディ
キャンドル
ケディ
キャンドル
キャンドル
ケディ
キャンドル
キャンドル
ケディ
キャンドルは後ろに隠していた 2本のノコギリを取り出す
ケディ
キャンドル
キャンドル
キャンドルはケディに向かって 歩き出す
ケディ
キャンドル
ケディ
ケディは手を銃の形にし キャンドルに向ける
ケディ
キャンドル
キャンドル
ケディ
ケディ
ドカーーーーーーン!!!
鳴り響く爆発音…
ライ
ライ
ライは音のした方へと歩き出す
奏
奏もライを追っていく
ケディ
ケディは力尽きて尻もちをつく
キャンドル
キャンドル
ケディ
キャンドル
高鳴る心臓を抑えながら キャンドルはケディに向かって歩く
ケディ
ケディは後退りする
が、壁にピッタリと背中がくっつく
キャンドルはケディの前に立つ
キャンドル
そう言いながらケディの右手を持つ
ケディ
ケディは掴まれた手を退けようとする
キャンドル
キャンドルはノコギリを振りかざす
ケディ
グザッ…………!!!!