自殺サポートセンター
そこは
自殺者数が年々増えている今を 嘲笑うが如く
志望者の理想の死を実現させる
残虐で冷たい場所
もうダメ
そう思った矢先に知った 自殺サポートセンター
建物の中に入ると そこは光1つなくて
ツンと澄ました声が響く
いきなり聞いてくるとは 思ってなかった
けど
どうしても叶えたい、死の理想
でもね
顔は見えてない筈なのに
ニヤリと冷たく笑ってる気がした
「貴方の言った人はもう居ません」
「後は貴方がこの薬を飲めば」
理想の死が
あれ、でも可笑しいな?
その言葉で安心して死ねるのに
最後にうっすらと見えた貴方は
貴方は
冷たく笑ってた
すがりつくように来た
もう、こんな自分を葬りたくて
そこは真っ暗で
よく見えない
よく見えないけれど
声の主は
冷たく笑っている気がする