夢を見ていた
どこか遠く
苦味を含んだ記憶
そうだ、少女も初めは「少女」だったのだ
ごく普通の、喜怒哀楽を兼ね備えた
なら、どこから変わった?
それは、少女が音楽に愛されてからである
少女は雑音を聞いた
それをいつしか「日常」と感じるまで
少女はそれが永遠に終わらないと思っている
少女は歌を聞いた
覚えるまで、聞かされた
まるで呪言のように
少女はドラムを止めた
うるさすぎたから
それは、少女にとって邪魔だったから
少女は伴奏を殺し、指揮者の命令で代役を立てた
伴奏は死んだ、少女も死んだ
少女は生き返る方法を知らない
少女は少女に嫌われていた
少女は音楽に嫌われていた
少女は世界に愛されてなかった
だから、少女は世界に選ばれた
この世界なら、君を生き返らせることが出来るから
少女は世界で生きている
少女は未だに指揮者に盾突く方法を知らない
少女は、永遠に生き返る術を覚えられない
少女はその術を覚えようとしない
少女にとって、生き返ることは
そう、生き返ることこそが
「死」と同意義なのだから
コメント
3件
これが…少女が世界に選ばれた理由…… 少女にとって音楽は呪いであり、生き返ることは 死 も同然……。少女は世界から与えられたものが不運な状況で終わることが多いんだな、って思った……😢😢 だからこそ少女は今役割を果たそうと必死なのかな……