この作品はいかがでしたか?
200
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アメリカのとある宇宙人研究所
上司
人に対して何なんだその言い方は!と、思うだろう
確かに、人に対しておいと言うのは良くない
けれど僕は仕方がない
彼らと仲間じゃないんだから
エリック
今日は部屋で待機だった筈だ
食事は運び込まれるから実質部屋から1歩も出るなという意味だが
上司
エリック
上司
エリック
エリックはどの血の異星人かを問う
また、同胞かもしれない
それは少し嫌だな
上司
エリック
おそらくオリオン星人だ、とエリックは断定した
上司
エリック
そう、嘘をつく
自分は事実以外喋らないから助けてくれって言って
助かったのだから、深くは追及されない
上司
エリック
エリック
上司
どうしてこんな監禁されてるみたいな生活なのか
それはきっと、あの日から
決められていたのだろう
200年前
シャルル
今の名前は後でアメリカ人につけられた名前だ
本当はシャルルという名で呼ばれていた
フェリシア
シャルル
フェリシア
フェリシア
その時の計画は、あまり覚えていない
ただ、多くの異星人を虐殺した事だけが印象的だ
沢山の屍が折り重なって倒れている中
僕達は、ゲマイン星の旗を地に死体を貫き
突き刺した
フェリシアも、他の仲間も、勿論自分も
疲れ切っていた
フェリシア
フェリシア
フェリシア
僕らは、はい!と強く返事をしたはずだ
本当はこんな事が正しいとは思わなかった
むしろ、僕らゲマイン星人は何も罪を犯していないという考えがおかしいと思った
そんな事を言ったら、国家反逆罪で即効死刑または流罪だ
フェリシアはそんなこと微塵も思っていないのだろう
早速仲間達に指示をしている
フェリシア
ずっと呼ばれていたようだ
シャルル
フェリシア
シャルル
余韻になんか浸ってないさ
流石典型的なゲマイン星人だ
フェリシア
自分はこの後指示通り死体を焼き尽くした
こんな事正しいのだろうか?
この星の生態系を壊しているだけじゃないか
ただでさえ危険な状態なのだから
知的生命体を絶滅させるのは絶対おかしい
言い出せないのが辛くてたまらない
それから50年
僕はいつまでも言い出せぬまま
フェリシア指揮官の言うことを聞いていた
彼女にとってあそこまで忠実な部下は居なかっただろう
それがいきなり逃げ出すなんて、想像しなかっただろうな
エリック
エリックはベッドから起き上がる
いつの間にか眠ってしまったようだ
時計を見ると、もう9時だ
上司が来たのは朝の6時だったから
3時間眠っていた事になる
エリック
エリック
150年前
シャルル
シャルル
50年もの間、他の星の人を虐殺してきたが、
やっぱりもうやってらんない
それなら、新天地を探して
そこに永住した方がマシだ
両親と兄弟に会えないのは辛いが
なんの罪もない人を殺すことの方が辛い
僕は、その一心で
宇宙移動用の飛行機に乗り込み
星の空へ飛び立った
シャルル
レーダーを使い、星の位置を確認する
青く表示される、ゲマイン星人の住める星は近辺には見つからない
シャルル
レーダーを眺めていると、不意に
ゲマイン星人の飛行機の番号と、緑色の光点が表示された
シャルル
自分を追ってきたのだ
映像を確認すると、白色に赤い字で『4218』と書いてある
フェリシア指揮官率いる部隊だ
シャルル
ブーストを使い、速度をあげる
大量の燃料を放出しながら
飛行機は飛ぶ
光線弾が飛んでくる
避けるすべはない
シャルル
もうどこに向かってるのか分からないが、取り敢えずフェリシア指揮官から逃げるのが先決だ
それからどれ程の時間が経ったのだろうか
取り敢えず、フェリシア指揮官から逃げるのに精一杯だった
そして今、かなり遠く離れた星に墜落している
いつの間にか、エンジンを破壊されていた
こんな所で死ぬのか
でも、これで僕は解放される
虐殺なんてしなくていいんだ
この上の無い幸せだった
シャルル
気がつくとベッドに寝かされていた
目覚めた自分に気付くと、近くにいた白い服の人は遠巻きに自分を見ながら話し始めた
やがて、一人の人が近づいてきて
研究者
シャルル
いきなり意味不明な言葉を話し始めた
同じ閉音節の言語なのは分かるが、内容は理解できない
シャルル
研究者
白い服の人は考えるような素振りを見せると、他の人の方へ戻って行った
その後、昔の軍隊みたいな服を着た人がやってきた
軍人
少し違う所もあるが、殆どかゲマイン語に似ていた
シャルル
白い服の人、研究者が軍人に耳打ちをしていた
軍人
シャルル
軍人は研究者に渡された紙を見ながら
軍人
シャルル
軍人は紙にペンでメモしていく
軍人
シャルル
僕がそう答えると、軍人は研究者を呼んで何か話した
研究者が身振り手振りで何かを伝えると、軍人は僕に向き直った
軍人
シャルル
軍人は驚いた顔をした
何かおかしい事を言っただろうか?
因みにこの後に知った事だが、ゲマイン星人の102歳は地球人だと、25〜27歳程度らしい
軍人
シャルル
研究者が軍人に再び何か伝えた
軍人
シャルル
何となく、自分が他の星に来てしまったことは理解出来た
その日の夜
研究者
研究者
研究者
研究者
研究者
研究者
研究者
研究員
研究者
研究員
研究員
研究者
研究者
研究者
シャルル
隣の部屋で、シャルルは翻訳装置を使って会話を聞いていた
何としても防がないといけない
けれど、ゲマイン星人の皆が捕獲されれば
浄化行動を辞めるかもしれない
あと、実験台は怖いな
そう思ったことが印象的だった
翌日、研究者と軍人(前日彼らにハインと呼ばれていた人物)がやってきた
シャルル
軍人
シャルル
研究者が何かを軍人に伝えた
軍人
シャルル
軍人
シャルル
シャルル
研究者
シャルル
研究者
シャルル
シャルル
僕は、全てのプライドを捨てることを決意した
その後、自分がどこから来たのか、どんな人が居るのか、どんな文化があるのか
その全てを話した
僕は愚か者だ
自ら奴隷になるなんて
シャルル
研究者
研究者
シャルル
研究者
研究者
シャルル
この後この研究者から言われた事は何年経っても忘れる事はないだろう
研究者
研究者
僕はこの言葉に絶句しかけた
研究者
研究者
シャルル
長年親しんできた名前を捨てるのは悲しいが、あの星に戻るよりはマシだ
研究者
研究者
現在
上司
上司
上司
エリック
そう言って、僕は尋問室へと向かった
コメント
3件
シャルルって男性という意味の言葉らしいですよ(^^)
愛を歌って〜歌って〜🎵
GREENBLOODの構想段階の時には考えてたからストーリーにしたんだー