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あの未来を思い出す。
好きな子が死んだ、
あの日の事を。
颯斗は事故で死ぬ。
午前7時56分
登校している時に、
信号を無視したトラックに、
はねられ、死ぬ。
その未来を変えるために、
あの日に俺は颯斗と一緒に登校する約束をした。
ピンポーン
颯斗
元気な声が聞こえる。
颯斗
颯斗
陸斗
平和な会話が、
二人しかいない歩道を賑やかにする。
1つ奥の信号は颯斗が死ぬはずの場所。
颯斗
その言葉と同時に、
左右を何回も確認する。
時間通りに信号を無視した トラックがやって来た。
颯斗が急かすように横断歩道へと出る。
陸斗
颯斗
その瞬間俺は颯斗を 抱き寄せるように引っ張る。
不甲斐にも怖さに目を瞑ってしまう。
颯斗は無事だろうか?
その言葉だけで頭の中がいっぱいだ。
陸斗
やっとの思いで声を出し目を開ける。
颯斗
颯斗
颯斗はまだ状況が掴めてない様子だ。
俺は颯斗が安心出来るように、
また、
抱き寄せる。
颯斗
今にも泣きそうな声が聞こえる。
陸斗
陸斗
俺は颯斗から少し離れ、
深呼吸をするように促す。
颯斗は浅い呼吸で必死に深呼吸をしている。
その姿が、
今にも泣きそうになりながら 深呼吸をしている颯斗が、
可愛いと思った。
その後、
ゆっくりな足取りで学校に向かう。
何人に抜かされただろう。
誰もいなかった歩道も足音だけで 演奏出来そうなくらいだ。
颯斗を見る。
死ぬ時まで、残り3ヶ月になっていた。
増えていた。
俺の脳内は、
嬉しい
それだけだった。
でも、なぜかいつもと違う。
死因が見れなかった。
颯斗の暗い横顔を眺めながら、
疑問に立ち向かおうとしていた。
学校が終わり、
夕日が1日の最後の時間が 始まるのを知らせる時、
俺は颯斗とカラオケにいた。
颯斗は歌うことが好きだ。
少しでも気分が晴れるように、
誘った。
颯斗
颯斗
綺麗な歌声が空気を踊らす。
楽しそうに歌っている颯斗は、
今にでも空を翔びそうだった。
颯斗
陸斗
颯斗
颯斗
陸斗
本当によかった。
俺は好きな人と長くいられるようになった。
そう感じていた。
颯斗
陸斗
颯斗
俺は言われるまま、
颯斗の方を向く。
その瞬間頬に柔らかい触感があたった。
そう、颯斗が俺の頬にキスをしたんだ。
俺は目を見開き、 颯斗を見たまま固まる
陸斗
その瞬間涙が溢れる。
颯斗
颯斗
陸斗
陸斗
ぎこちなく、一生懸命に話す。
颯斗は小さい子が迷子の時かのように 俺の頭を撫でる。
その手は暖かかった。
陸斗
颯斗
陸斗
颯斗
陸斗
俺たちはカラオケを後にした。
読んでいただきありがとうございます