rana
rana
rana
rana
rana
rana
rana
通行人
通行人
気づいた時にはもう遅かった
キキッーー
ドンッ
俺は...
車に轢かれた
でも何故か痛みは感じなかった
意識が朦朧とする中、
重い瞼を無理矢理開ける。
狭く、ぼやける視界に映ったのは
赤黒い血の海に、顔が真っ青になって 腰が抜けている通行人。
どこか申し訳なさを感じながら
疲れ尽きた俺は目を閉じた。
その時俺は、
走馬灯の様なものを見た。
どこだか分からない。
でも少し向こうの方で声がする。
聞いた事のある声。
俺は無意識のうちに走り出していた。
少し走ると声が近くなったのを感じた。
もう少しで顔が見える。
そう思っていると、声の主が何人かの 集団である事がぼんやりと分かった。
見た事ある...、ような、
無いような
立ち止まって考えていると、
その集団の一人が俺に話しかけてきた。
この人は俺の事を知ってるの?
でもなんでそんなに俺を 嫌な目で見るの?
俺...なんかしたっけ?
あぁ、そっか、
俺、嫌われてたんだ。
最悪な走馬灯だなぁ、
走馬灯ってこれまでの人生で幸せなものを見るんじゃないの?
分かんないけど。
最後の最後まで不幸せなんて、
神様も俺の味方じゃないの?
最後くらい 「幸せだった。」 って思わせてほしかった。
<〜〜〜、
何か聞こえる。
これも聞き覚えのある声。
懐かしいような、
懐かしくないような
<〜〜〜〜、、
この声...、少し震えてる?
悲しい事でもあったのかな
後先考えずに行動するのは 危ない事くらい分かってる。
でもちょっと気になって...、
近くまで行くと何かに吸い込まれた、
その瞬間俺は意識を手放した。
目を開けると真っ白な壁、
いや、天井。
俺はベッドの上で寝ていた。
俺はいつものように家に帰って ソファで寝転んでいた。
今は夜の7時半。
いつもなら5時には帰ってきてるのにいつまでたっても赤は帰ってこない。
心配はこれっぽっちもしてないけど。
さすがにお腹空いた。
そんな事を思っていると 兄弟がゲームを手に口を開けた。
みんなで赤の愚痴をこぼしながら ふとスマホを覗くと、
何件も着信があったのに気がついた。
そう言い俺は部屋を出た。
電話の内容はありえないような ものだった。
それは、
『赤が車に轢かれた。』
というもの。
初めは冗談だと思っていたけど話していくうちにだんだん分かった。
その話が真実という事に。
俺は兄弟達に伝える前に 家を飛び出した。
赤が運ばれた病院はここから結構近くにある為、俺は周りの目なんて気にせずに走った。
走って走って走って...、
やっと着いた。
兄弟達からメールが複数件着てたがそんな事を気にしてる暇はなかった。
着いてすぐまた受付へ走り、
赤の病室へ入れてもらえた。
目の前に居る赤はまるで "眠りの姫" のように美しかった。
今までちゃんと見てきて いなかったから。
俺がちゃんとしていれば。
目に涙が溜まっていくのが分かる。
今瞬きをしたら涙が溢れ出すだろう。
だから俺は上を向いて必死に堪えた。
...とその時、
俺が握っていた赤の左手が微かに 動いたような気がした。
めっちゃキリ悪いけど終わります!w 続きは書くつもり! ばいび
コメント
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フォロー失礼します
うわおちょっと控えめに言って最高だなァ