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2年前

私が小5のとき…あ、今は中1なんだけど

私はまだ天姬(あまひめ)だった

天姬は私の名前ね

そして、家族もいなかった

児童養護施設

天姬ちゃん、お客さんだよ

ソラ

え?

セイ姉

天姬ちゃん、こんにちは

エン兄

俺ら、君を引き取りに来たんだ

これが、セイ姉たちとの出会いだった

その後、私は二人に引き取られた

セイ姉

天姬ちゃん、ここが私達の家だよ

そう言われた家は、木製で、落ち着いた雰囲気の家だった

エン兄

ドア、開けていいよ

ソラ

う、うん…

私は、言われるがままにドアを開けた

ソラ

こ、こんにちは…?

セイ姉

あははっ、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ

エン兄

俺とセイラ、姉弟で二人暮らしなんだ

そう

セイ姉たちも親がいなかったのだ

そしてその時

私は何故か二人に仲間意識が芽生えた

エン兄

立ち話も何だし、早く入ろうぜ

セイ姉

そうだね

セイ姉

これからよろしくね

ソラ

は、はい……

エン兄

敬語禁止!

ソラ

はい…じゃなくて、うん!

エン兄

それでよろしい!

ソラ

クスッ…

私が思わず笑ってしまったら

セイ姉

エン、なにその上から目線

……ってセイ姉も笑ってくれた

たったそれだけのことなのに

私はすごく嬉しかった

しばらくして、

私は家の近くの学校に転校した

先生

転校生を紹介します

先生

入ってきなさい

ガラッ

教室に入ると、ザワザワとした空気に包まれた

ソラ

えっと、天姬です

ソラ

よろしくお願いします…!

男子A

天姬………?

ソラ

え、あ、うん。

男子A

なにそれ、変な名前〜〜!

ソラ

えっ……

その時に初めて知った

私の名前がおかしいってことに

男子B

確かに〜!

女子A

自分カワイイアピールかよ

女子B

ダッサ

先生

おい! 言い過ぎだ!

先生がそう注意しても悪口はとまらない

ソラ

せ、先生

先生

ん? どうした?

ソラ

私は大丈夫です…

ソラ

気にしないでください……!

先生

そ、そうか? ならいいんだが……

そう言われたときに

先生への信頼はほとんど失っていた

次の日

学校に行くと上履きがなかった

そして察した

ソラ

私、イジメの標的にされたんだ………

でも、まだ我慢ができた

1週間後

今度は教科書がなくなった

ソラ

……っ

そしてコソッと言われた

女子A

ざまーみろ

涙が溢れそうになった

でも

我慢した

2週間後

屋上に呼び出された

気の強そうな女子と

スポーツ万能そうな女子と

少しオドオドした女子

ソラ

あ、あの

女子A

あ?

ソラ

私に何かようですか……?

女子B

……あんたさ、ここまでやってもそうヘラヘラしてんの?

ソラ

え?

女子A

だぁかぁらぁ!

ガシャン!

女子A

そういうところがうざいつってんの!

網に押し付けられながら

そう言われた

ソラ

え………?

ウザい………?

女子B

栄華(えいか)もさ、黙ってないでなんか言っちゃいなよ!

栄華、そう呼ばれたのはさっきのオドオドした女子のことだ

栄華

えっと……

栄華

ウザい、と思う……

その言葉が

トドメの一撃になった

こんな子にもそう思われてたんだ

…………ってね

キーンコーンカーンコーン

女子B

ヤバ、ホームルーム始まっちゃう!

女子A

……今日はこれで勘弁してやるよ

ソラ

……………………

そう言い捨てて、3人は行ってしまった

ガクッ

足の力が抜けて、思わず倒れ込んた

ソラ

……うっ……ううっ

遅れて涙が出てくる

ソラ

もうっ、やだっ………!

気づいたら、足は家に向かっていた

ソラ

セイ姉っ……!

ソラ

エン兄っ…………!!

ピーンポーン

……チャイムを鳴らしても

もちろん誰も出てこない

ソラ

そっか、二人とも学校……

エン兄は小6

セイ姉は中1

ソラ

二人とも子供なのに、なんで施設にいないんだろう………?

……そう思ったけど

今はどうでもいい

ソラ

誰か、助けて………!

??

__________!!

ソラ

え?

誰かの叫ぶ声が聞こえる

エン兄

天姬ーーー!

ソラ

エン、兄……?

ソラ

なんで……

エン兄

はぁっ……おまえが、

エン兄

学校から飛び出してくとこ、見かけて……

エン兄

走って追いかけてきた……!

ソラ

で、も

ソラ

学校は………?

エン兄

そんなのどうでもいいだろ

ソラ

!!

エン兄

俺は、家族の方が心配だ

家族………!

ソラ

うっ……うえっ………

安心したら、自然と涙が出てくる

エン兄

よしよし

泣きじゃくる私を

エン兄は、優しく頭をなでてくれる

そしてこのとき

初めて家族の大切さを知った

シホナ

第三話、いかがでしたでしょうか

シホナ

第三話では、いよいよファンタジー路線に入っていきます

シホナ

お楽しみにっ!

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