桃
青
青
桃
そう宥めても、輝いた眼差しは微動だにしていない。
赤
赤
桃
青
赤
抑制する声を無視し、俺の手を引いて走り出すりうらくん。
流されるように足を早めた。
赤
文字通り全く人気のない階段。
まろも置き去りにしてしまったし、何より気まずさが勝る。
赤
赤
ジリジリと壁に寄せるように迫ってくるりうらくん。
桃
桃
そう、番だの何だの言われているが、俺は列記としたβ。
病院でも診断済で、家族全員β。
りうらくんの勘違いであろう。まずその誤解を解かねばならない。
桃
赤
赤
桃
桃
赤
赤
不敵な笑みを浮かべ、一気に顔の距離を縮めてきたりうらに少し驚き肩が跳ねた。
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
赤
赤
赤
淡々と話す口振りに圧倒されながらも、信じ難い事実を受け入れられなかった。どちらかと言えば、受け入れたくなかった。
桃
赤
赤
その一言の最中、りうらの瞳がオオカミのように鋭くなった。
赤
赤
赤
桃
自分より数センチ小さいくせに、このオオカミは圧倒的な存在感を放ち続けている。
これがαなのか。 Ωだと自認せざる負えない状況下でのαは、これほどまでに怖いものなのか。
赤
階段を1段上に登ったりうらは、俺の顎を引いては笑みを浮かべた。
そして言い放つ。
赤
コメント
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最高です!続きが楽しみです!