テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
948
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
辛い人、悲しい人を見るたびに、いいなって思う、自分がいる。
そういう自分が、俺は大っ嫌い。
俺には、昔から仲の良かった友達がいた。
名前はもう、覚えてはいないけど。
???
おんりー
クラスメート
???
おんりー
クラスメート
とても仲の良いクラスだった。 だから、気づけなかった。いや、見てないふりをした。
おんりー
クラスメート
???
おんりー
クラスメート
ボコッ
おんりー
そこで目に入ったのは、殴られている???の姿だった。
クラスメート
???
おんりー
俺は、走って逃げた。走って、走って、走って、走って。
誰にも見つからない場所に来た時、ようやく息がすえたような、そんな感覚がした。
おんりー
誰にも見つからないように、息を潜めた。 ただ、ああなりたくなくて。 いじめられるのが怖かった。
それから、俺は???を無視するようになった。 怖くて怖くて、ろくに息も吸えない日々だった。
???
おんりー
そして段々と、 ???は学校に来なくなっていった。
やっと、やっと息が吸える。 そんな気がした。
そのときふと、先生の言葉を思い出した。
先生
そっか、今の俺、傍観者なんだ。 あれ? 友達がいじめられるのに、傍観してるの?俺って。 いじめてる人と同じなの?
そう思うと、何故だか涙が止まらなかった。 そんな資格ないって分かっているけれど。 俺は、いじめている人と同じなんだから。
おんりー
それなのに、涙が止まらない。
おんりー
どうしよう。とまらない。
おんりー
…もし、いじめられてたら、苦しかったら、 泣いてもいいのかなあ。
アニメだって、漫画だって、暗い過去で同情されるキャラクターはみんないじめられたり、親が死んだり、悲しいことがあったから泣いてもいいんだ。
おんりー
ただの、傍観者。
おんりー
その頃からだった。 悲しいことがあった人のことを、羨むようになったのは。
堪えきれなくなって、本を閉じた。
おんりー
いなりー
おんりー
溢れ出る涙を堪えながら、俺は静かにそういった。