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時は西暦3800年。
科学が進歩し人類が宇宙へ 行けるようになった時代。
だが宇宙へ行けるのは、僅かな 超富裕者や権力者だけ。
まぁ、私のような庶民には 無縁の話だ。
そんな私は今日も同じ 一日を過ごす
...筈だった。
某日 黒星家リビング
無那
母親
母親
無那
母親
無那
ビーッ‼︎ ビーッ‼︎
無那
無那
母親
母親
無那
私はテレビに電源を入れるよう 指示を飛ばした。
するとすぐに電源が入り AIの凄さを改めて感じた。
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
無那
何を言っているの?
ドッキリ?
そんな事を考えていると アナウンサーは青ざめた表情で 言葉を続けた。
アナウンサー
無那
アナウンサー
それ以降、アナウンサーの声は 私の耳には届かなくなった。
私は酷く怯えていた。なぜなら 以前も似たようなニュースを 耳にしたことがあるからだ。
7年前、メキシコに中型隕石が 落下すると天文台が発表した。
当時、人々は誰も聞く耳を 持たなかったが、そのせいで “あの惨劇”が起きてしまった。
落下場所は観光地として知られる チチェン・イッツァ遺跡で、 多くの観光客が焼死したという。
また遺跡は瓦礫の山と化し、 周囲の木々や家は火に包まれ 一面が焼け野原となった。
その過去の事例を踏まえると 今回のニュースは本当らしい。
母親
そう言ってお母さんは ヘラヘラと笑って見せた。
無那
母親
母親
無那
母親
そう言ってお母さんは服を着替え メイクをして家を出た。
だがその後、お母さんが家に 帰って来ることは二度となかった。