クリスマス当日 今日は彼氏とデート
ハルキ
ごめん。待った?
りん
うーん ちょっとね(^^)
ハルキ
カフェでも行こうか
りん
いいよ
りん
って言うかその袋なに?
ハルキは大きな袋を持っていた
ハルキ
これ?
りん
うん、何が入ってるの?
ハルキ
内緒だよ…
ハルキ
って言うかカフェいこいこ!
りん
うん…
りん
(ハルキが私に隠し事なんてした事ないのに…怪しい)
カフェを出た後
りん
って言うか本当にその袋なんなの?
ハルキ
内緒だって言ってるじゃん
りん
ハルキが隠し事なんてした事ないのに!
ハルキ
お前には関係ないよ…
りん
彼女にも言えない事なの⁈
ハルキ
関係無いって言ってんだろ!
周りからの視線に二人は気づく
ハルキ
今日はもう帰ろう、
りん
うん…
ハルキが乗ってきた車の助手席にりんは座った。
ハルキ
……
ハルキ
りん!!
りん
なに、
ハルキ
ずっと内緒にしててごめん
ハルキ
りんが好きって言ってたクマちゃんの人形だよ!
りん
いらない
りんはハルキと喧嘩してしまい心がモヤモヤしていた。
りん
何で車に人形置いとかないの?そのせいでハルキが隠し事してるって勘違いしちゃったじゃん!!
ハルキ
ごめん…
ハルキ
本当はカフェの前の広場で渡すつもりだったんだけど…
りん
そう…なの?
ハルキ
りんと言い争いになっちゃって渡せなかったんだよ
りん
そんなことされても隠し事してるって思っちゃうじゃん!
りん
こんなクマいらないよ!
りんは車のドアを開けてクマを外に投げ捨てた。
ハルキ
ちょっと…そこまでしなくても、
ハルキは道路に出て人形を取ろうとした その時だった
バンッッ
りん
え?ハルキ?
車に轢かれて顔が血だらけのハルキが約10メートル先に転がっている。
りん
早く救急車呼ばないと!
一週間後
ハルキは帰らぬ人となった
クマちゃんの人形が入っていた大きな袋には指輪が二個大切にしまわれていた…