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エアリー

…!?

エアリー

誰だお前ぇ!!

先に外に出たエアリーが 誰かに向かって叫んでいる

俺も慌てて外に出る

パーカ

!?

パーカ

お前は……!

つい最近、見たことのある顔 本当にいた…あいつが立っていた

 

よお…また会ったな、パーカー小僧。

パーカ

…お前は…何が目的だ…

 

オレ?オレはただこの島を徘徊してるだけだ。そこにたまたまお前がいるだけ。

パーカ

俺たちの前に、もう現れるな…!

 

いいや、それは無理だね。
オレはとても気分屋だ。気が変われば行動も変える。

 

今は…お前らと遊びたい気分。

エアリー

名乗らずベラベラ
喋ってんじゃねぇよ!

 

おっと失礼。

ハップ

オレの名前はハップ。
人型オオカミだ。

リーブ

やっぱり…人型オオカミは存在するのか…

レオナルド

でも人を前にしても襲わないオオカミって…まるで…オオカミに侵されきってないみたいだ…

ハップ

まさにその通りだ、糸目の小僧。オレはまだ本領を発揮していない。

ハップ

オレはやる気に満ち溢れている。
そして今…秘めた力を発揮する時…

ハップが構える…

今にも飛びかかりそうな構え方で…

パーカ

リアス

く…来るわよ…

リアスが呟いた瞬間

ハップは右手を振るいあげた

俺は必死に剣で右手を止める

ハップは咄嗟に左手を振るう

パーカ

!!!!

リーブ

危ない!!

リーブが風を操り、俺の体制を傾け 振りかかった左手を避ける

その隙にアクーリが風になり ハップの後ろに回り込み 鎖鎌を投げる

ハップがノールックでキャッチする

アクーリ

あ、やべ。

ハップは掴んだ鎌を後ろに投げる

鎖を掴んだままのアクーリは そのまま勢いよく飛んで行った…

パーカ

!!!

動揺しつつも、 ハップが後ろを向いている隙に、 俺は体制を整える

 ハップの右手がまた振りかかる

俺は剣で受け取めるが

ガッ!!!

パーカ

!!?

ドン!

尻もちをついた俺に ハップは左手を振りかざす

パーカ

(しまっ…!)

ダッ………!!

ハップの両脇から、 地を蹴る音が聞こえてくる

エアリーとレオナルドが 両脇から攻撃する…!

それに気づいたハップは 俺に振りかざそうとした 左手を引っ込め…

ガチッ!

レオナルド

!?!?

エアリー

あぁ!?

エアリーとレオナルドの攻撃を止め そのままものすごい力で跳ね飛ばす

エアリーとレオナルドは 森の茂みまで吹き飛ばされる

リアス

!!

レオナルドがリアスを横切って 茂みに入る

リアスはレオナルドが 纏っている火を操り…

ハップ目掛けて投げる

ハップ

…!?

俺を攻撃することに夢中だった ハップは、火の弾の攻撃を受ける…

ハップ

ハップ

やるねぇ、マスクの嬢ちゃん。

リアス

!?

リーブ

き…効いていない!?

ハップ

いいや、今のカウンターは効いたな…油断していた。

ハップがくたばっている内に ピースはエアリーの元へ、 ジェミはレオナルドの元へ駆け寄る

エアリー

くっそ…あいつ力強ぇ……!

ピース

ジェミ

大丈夫?レオ…

レオナルド

な…何とか……

パーカ

パーカ

(今首を狙えば……)

俺は尻もちをついた状態から 剣を構える

ハップ

早まるな坊主。

パーカ

(こ、行動を読まれた…!)

ハップ

…そうだ。お前らに言わなきゃいけないことがあるんだった。

ハップ

お前らハンターの中に…裏切り者がいるぞ。

「!?」

パーカ

(う…裏切り者…!?ここにいる人達に言おうとしているということは…今いない人達の誰か…!?)

ハップは収納ポケットから 何かを取り出し、俺に突きつける

ハップ

…これはな、研究員の名札だ。写真の奴に見覚えあるか?

パーカ

…?

パーカ

…………!?!?

つい最近、見たことのある顔… しかも…名札を突きつけている、 こいつより遥かに知っている…!

パーカ

ら………ラースさん……?

「!?!?」

リーブ

そ、そんなわけ…!僕は15年間ラースさんと一緒に…

リーブ

…いたのに…

リアス

作ったんでしょう!私たちを騙すために!

ハップ

いいや?この名札は本物だぜ?
な?坊主。

そう言ってハップは 俺に名刺を投げる

パーカ

………

パーカ

…本物…だけど…信じたくない…

ハップ

フン。信じるか信じないかは好きにしな。

ハップ

…そろそろ本気で戦うぞ?

パーカ

俺は名札を拾い上げ、収納ポケットに入れながら立ち上がる

ハップ

…心が動揺しているな…

ハップ

だが手加減はしないっ…!

ハップは左手を振りかざす

俺は感覚を研ぎ澄まし、 見事な反射神経で攻撃を止めた

パーカ

(は、速い…!)

今度は右フックが来た

俺は避けきれず、まともに食らい その場でうずくまる

ハップ

こんなスピードでも追いつかねーの?

ハップは右手で 俺のパーカーを掴んで持ち上げる…

ジェミ

パーカ…!!

ジェミが走り出す

ハップがジェミを止めようと 左手をジェミに振りかざす

ジェミは俺より遥かに見事な 反射神経で避け、 ハップの横腹目掛けて 風のように早いパンチをした

ハップ

…手袋の嬢ちゃんもやるね…

ハップ

だけど…!

ジェミの手首を ものすごい握力で握りつぶす

ジェミ

いたっ……!

あまりの痛さにジェミは抵抗する

ハップ

フン…ハンターもこの程度か。

そう言いジェミを投げ飛ばす

リアス

ジェミ姉ちゃん…!

ハップ

まずはお前からだ…パーカ…

左手で俺の首を掴む…

リーブ

!!!

助けに行こうと、リーブとリアスが 走り出した…

と、その時

バサッ!!!

パーカ

(!?この音…!!)

空から剣を持った人影が 降ってきた…!

ハップも気付き、人影の方へ 顔を向ける

振りかざした剣を左手で止める

すると人影は…

バシュッ…!

左足を振りかざし…

ガツン!!

ハップ

がっ…!!!

そのままハップの顔面を 蹴り飛ばした…!

不意打ちに、ハップは俺から手を離し 顔を押さえながら後退りする

解放された俺は そのまま地面に座り込む

するとマントの人影は俺に話しかける

「…大丈夫かい?」

パーカ

パーカ

はっ…!

思い出した

俺は人影の方を見上げる

「…また会ったね…」

 

剣使いの僕…

パーカ

あ…あなたは!この前の…!

 

覚えていてくれてたんだ。嬉しいね。

 

ところで君たち…急いでるようだね。

パーカ

はい…!

 

了解。
ここは私に任せて、先へお進み。

パーカ

パーカ

…ありがとうございます!

リーブ

み、みんな…!行くよ!

俺たちは一斉に森の中へ走り出す

ハップ

貴様……!邪魔しやがって!!

 

ふふ…

 

君…顔はよく似ているね。だけど…

 

…私はそんな口の利き方はしない。

ハップ

こ………こいつ………!!

俺たちは西へ向かって走る

リーブ

パーカ君…!あの人お知り合い?

パーカ

はい…剣術の練習をしていたところ、出会いまして…

リーブ

そうだったんだ…

 

リアス

…………ぎゃ!!

リアスは、地面から突き出た 木の根っこに足を引っ掛け 転んでしまう…

そのまま地面に座り込む

リアス

…うっ………

リアス

エアリーお姉ちゃーーん!

エアリー

!?!?

先頭を走っていたエアリーは Uターンし、リアスの元へ駆け寄る

エアリー

何だリアス!!私は今急いでんだよ!

リアス

…おんぶして。

エアリー

はぁ!?自分の足で走れ!

リアス

リアス

この前ね…よく爆発する手榴弾見つけたの…

エアリー

!?

リアス

その手榴弾…エアリーお姉ちゃんにも教えるから…乗せて?

エアリー

…くそっ!しゃーねぇな…!

エアリー

乗れ!!

エアリーはおんぶする体制に入る

リアス

きゃ〜〜ありがと〜♡

リアスは喜んで エアリーの背中に飛び乗る

エアリー

飛ばされんなよ!!

エアリーは全力で走り出す!

俺たちを抜かして、先頭を走る

ジェミ

わ!速ーい!あたしもやろ!
パーカ乗って!

パーカ

はい…!

俺もジェミの背中に乗る

ジェミもエアリーたちを追って走る

ガサッ…!

アクーリ

…?

先程吹っ飛ばされたアクーリが 茂みの中から顔を出す

その横を エアリー・リアス・ジェミ そして俺が通りかかる

アクーリ

!!!

アクーリは茂みから出て 俺たちとは逆の方向を走り出す

アクーリ

兄ちゃーーーん!!

リーブ

あぁ…アクーリ……!!無事だったんだね…!

アクーリ

おんぶするよ!

リーブ

へ!ありがと…!

リーブはアクーリの背中に乗る

乗った瞬間、アクーリは とてつもない速さで走り出す!

リーブ

ひぃぃぃぃぃ速すぎるぅぅぅ!!!

 

レオナルド

リーブの叫び声が遠のいていく中 レオナルドとピースだけが 取り残されていた…

レオナルド

僕たちは…出来るだけ早く走りましょうか…

ピース

【main】 Z.island EP1

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