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ここは妖怪と人間が仲良く共存する世界
昔は妖怪と人間でよく対立していたが今は和解し、互いに尊重し合い助け合って 生きている。
俺はそんな世界で人間の一般人として平凡に暮らしている
はずだった
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そう、この九尾の狐・らっだぁが俺にベッタリくっ付いてくるまでは
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彼は猿山家という名門妖怪一族の長男である
家柄はもちろんのこと、容姿端麗・頭脳明晰と、まさに非の打ち所がない完璧な九尾が多い。
そんな猿山家の中で、らっだぁはトップクラスの実力を誇っている。
その反面、性格は難アリで自由奔放。
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何か特別な才能や能力があるわけでもない、ごくごく普通の人間なのに。
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聞いてもはぐらかされそうだし、いつもの調子で戯言を言うだろうと思ったので、思考を放棄する。
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らっだぁが辺りをぐるりと見回しながらそう言う
『ここ』というのは、木々がたくさん生い茂る森の中に湖がポツンとある空間のことだ。
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適当に返事をし、湖の方を見つめる。
透き通るように透明な水の中で泳ぐ魚達を見て癒される。
この空間に来る度に、嫌なことを忘れられるんだ。
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ぽかぽかと気持ちの良い暖かさで、ついウトウトしてしまう。
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そんなやり取りをしていたら、らっだぁは急に真面目な顔になる。普段はおちゃらけた姿ばかりなので珍しいなと不思議に思った。
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『本気』とは一体何の話なんだろうか
そう言い残して彼は去っていった
考えてみて思い浮かぶものが一つあったが、そんなはずはない、と頭を振って打ち消す。
どうせいつもの戯言だと自分に言い聞かせる
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この感情は一体何?
初めて会ったときも打ち解けてきたときも、こんな気持ちになったことはなかった。
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思い返してみると、全て昨日のことのように感じる。
それくらいハッキリと鮮明に覚えている
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大きな欠伸をしながら野原に寝転ぶ
雲一つない快晴が視界いっぱいに広がり、その景色があまりにも綺麗で思わず見惚れる。
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伸びをしながら、このまま寝てしまおうかと考えたが、ここは外だ。 いつ誰に見られるか分からないし、襲われる可能性もあるのでそれは止めた。
代わりに持ってきた本を開く
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心地良い風が頬を撫でて、木々のざわめきと小鳥の鳴き声が耳をくすぐる。
心が穏やかになっていくのを感じた
今度らっだぁと2人でこうして寝転がって、まったりと雑談するのも悪くないかもしれない。
時折そんなことを考えながら、本のページを捲るのだった。
まるで、らっだぁの『本気だから』と言う言葉を忘れるようにして
そるは
そるは
そるは
そるは
そるは