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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ここは妖怪と人間が仲良く共存する世界

昔は妖怪と人間でよく対立していたが今は和解し、互いに尊重し合い助け合って 生きている。

俺はそんな世界で人間の一般人として平凡に暮らしている

はずだった

rd

ぺいんと〜♡

そう、この九尾の狐・らっだぁが俺にベッタリくっ付いてくるまでは

pn

また来たのかよ…

rd

え〜?来ちゃダメなの?

pn

ダメって言うか、来る理由無いでしょ

rd

つれないこと言わないでよ〜

rd

最近は脱走しすぎて、門番の目が厳しいんだからさ〜

彼は猿山家という名門妖怪一族の長男である

家柄はもちろんのこと、容姿端麗・頭脳明晰と、まさに非の打ち所がない完璧な九尾が多い。

そんな猿山家の中で、らっだぁはトップクラスの実力を誇っている。

その反面、性格は難アリで自由奔放。

pn

(でも、なんでこんな凄い妖怪が俺に付きまとうんだろう)

何か特別な才能や能力があるわけでもない、ごくごく普通の人間なのに。

pn

(まぁ、考えるだけ無駄か…)

聞いてもはぐらかされそうだし、いつもの調子で戯言を言うだろうと思ったので、思考を放棄する。

rd

ねぇぺいんとはさ、なんでいつもここにいるの?

らっだぁが辺りをぐるりと見回しながらそう言う

『ここ』というのは、木々がたくさん生い茂る森の中に湖がポツンとある空間のことだ。

pn

人も妖怪も全然来ないし、静かで綺麗で落ち着くから

rd

誰も来ないようなところで俺たち巡り合えたんだ……

rd

運命じゃん!!

pn

はいはい

rd

赤い糸見えちゃってるよね、これ……

rd

結婚する?!?!

pn

しない

適当に返事をし、湖の方を見つめる。

透き通るように透明な水の中で泳ぐ魚達を見て癒される。

この空間に来る度に、嫌なことを忘れられるんだ。

pn

(今日は天気もいいし、日差しが気持ちいいな……)

ぽかぽかと気持ちの良い暖かさで、ついウトウトしてしまう。

rd

あ、もしかして眠いの?

rd

膝枕してあげようか?

pn

結構です

pn

というかそれだったら尻尾の方がいい

pn

あ、でも獣臭そう…

rd

酷ッ、毎日綺麗に洗ってるからいい匂いだよ

pn

冗談冗談w

rd

ならいいけどさ〜

rd

(ウッッッ…!!)

rd

(笑った顔天使すぎるだろ……)

pn

らっだぁの尻尾って、艶があってサラサラしてて綺麗だよね

pn

すごいモフモフしてるし…

rd

手入れしてるしね。毛が絡まったり、埃が絡まったりすると面倒だし

pn

九本もあると大変そう

rd

まぁね。でも何年もやってると慣れるよ

rd

って…もうこんな時間!?

rd

30分近く経ってるし、そろそろ屋敷の人が探しに来るかも

pn

え、もうそんなに経ってたんだ

rd

楽しい時間が過ぎるのはあっという間だよね〜

pn

そうだね

pn

……じゃあ、また今度

rd

うん、じゃあまた明日──

rd

……ん?ちょっと待って

rd

肯定してくれたってことは、ぺんちゃん俺と一緒にいるの楽しいって…

rd

思ってくれてるってこと?!?!?!

pn

うるさい。帰るなら早く帰れ

rd

ぺいんとって、ツンデレだよね…かわいーん

pn

う、うるさいって!!

pn

それにツンデレじゃないっ!

そんなやり取りをしていたら、らっだぁは急に真面目な顔になる。普段はおちゃらけた姿ばかりなので珍しいなと不思議に思った。

pn

…?

rd

…ぺいんと

rd

俺さ、ぺいんとのこと本気だから

pn

え…?

『本気』とは一体何の話なんだろうか

そう言い残して彼は去っていった

考えてみて思い浮かぶものが一つあったが、そんなはずはない、と頭を振って打ち消す。

どうせいつもの戯言だと自分に言い聞かせる

pn

俺みたいな一般人を、上級妖怪が本気で好きになるわけない…

pn

なのに…なのに……

pn

なんでこんなにモヤモヤするんだろう……

この感情は一体何?

初めて会ったときも打ち解けてきたときも、こんな気持ちになったことはなかった。

pn

そういえば…あの日からもう3ヶ月くらい経つのか

思い返してみると、全て昨日のことのように感じる。

それくらいハッキリと鮮明に覚えている

pn

…ふぁ〜

大きな欠伸をしながら野原に寝転ぶ

雲一つない快晴が視界いっぱいに広がり、その景色があまりにも綺麗で思わず見惚れる。

pn

ん〜……気持ちいい……

伸びをしながら、このまま寝てしまおうかと考えたが、ここは外だ。 いつ誰に見られるか分からないし、襲われる可能性もあるのでそれは止めた。

代わりに持ってきた本を開く

pn

(はぁ……落ち着く)

心地良い風が頬を撫でて、木々のざわめきと小鳥の鳴き声が耳をくすぐる。

心が穏やかになっていくのを感じた

今度らっだぁと2人でこうして寝転がって、まったりと雑談するのも悪くないかもしれない。

時折そんなことを考えながら、本のページを捲るのだった。

まるで、らっだぁの『本気だから』と言う言葉を忘れるようにして

そるは

ここでおしまいです!

そるは

次は過去に飛んで、らだぺんが出逢う話から始まります

そるは

妖怪パロっていいですよねぇ……

そるは

まぁ、妖怪パロに限らずパロディならなんでも大好きなんですけどね!

そるは

101タップお疲れ様でした〜!

人間の俺が九尾に愛されているんですが…?

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