伊藤杏奈
周りが暗くて良く見えない…
ガタッ…ガタッ…
伊藤杏奈
誰か来た…隠れなきゃ…でも…周りが見えない…どうしよう…
ガタッ…ガタッ…ガタッ…ガタッ…ガタッ…
伊藤杏奈
足音が近くなってる…
ガタッ…
伊藤菜々子
アンナ?
伊藤杏奈
お母さん!!ねぇ…ここはどこなの?何が起きてるの?
伊藤菜々子
アンナ…落ち着いて…話を聞いて…
伊藤杏奈
なに…?
伊藤菜々子
どうやら私達…家とは遠く離れた廃校にいるみたいなの…
伊藤杏奈
もう…訳わかんないよ…😢
ガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッ
伊藤菜々子
ひぃっ…
伊藤杏奈
足音が早いよぉ…怖いよぉ…お母さん…
伊藤蓮
スマンな…驚かせちまって…あまりにも怖くて早歩きしてたんだ…
伊藤杏奈
なんだ…お兄ちゃんか…
伊藤菜々子
それにしてもこの廃校はなんなのかしら…
伊藤杏奈
ねぇ…黒板に気が書いてる…
伊藤杏奈
伊藤菜々子
どういう意味なのかしら…
伊藤蓮
なぁ…かすかに…黒板に目が見えるんだが…
伊藤杏奈
お兄ちゃん…怖いこと言わないでよ…
穴沼永麗奈
もう貴方達は死ぬの…
伊藤杏奈
貴方もしかして…永麗奈…?
穴沼永麗奈
そうよ…
伊藤杏奈
なんで…生きてるの?
穴沼永麗奈
アンナがどうしても…許せなかったの…友達って言ってくれたのに…いじめられてる私を見て見ぬふりして…貴方は私を見捨てた。
伊藤菜々子
アンナ…そういう事が…あったのね…
穴沼永麗奈
だから…今から貴方達をミナゴロシにする。
伊藤杏奈
なんで…家族まで…
穴沼永麗奈
幸せそうだから憎いの。だから。
伊藤杏奈
私だけにして…お願い…見捨てた私が悪いの…だから…私だけにして…
穴沼永麗奈
分かった…
伊藤蓮
アンナ!!お前本気か!?
穴沼永麗奈は右手にナイフを構える
伊藤菜々子
アンナやめなさい!!
伊藤杏奈
死ぬ前に言わせて…本当は見捨てる気なんて無かったの…助ける勇気が無かったの…見捨ててごめんね。もちろん謝っても許されないと思う。
穴沼永麗奈
ぐぅ…
伊藤杏奈
でも…やっぱり…私も生きたい…だから…ナイフを置いて…
穴沼永麗奈
嫌だっ…
伊藤杏奈
死んでなお手を汚して欲しくないの…
穴沼永麗奈
嫌だ…コロス
ギューっ… 杏奈が永麗奈を抱き締める。
穴沼永麗奈
!?
伊藤杏奈
天国に安らかに行って…来世では見捨てないからね😁
穴沼永麗奈
😢
永麗奈が薄々と消えていく…
そして気づくと杏奈達は…家のリビングに座っていた。
伊藤杏奈
これで良かったんだよね
伊藤菜々子
一日いつも以上に疲れたわ〜
伊藤蓮
それにしても…杏奈幽霊を成仏させるとかすげぇなw
1ヶ月後…
伊藤杏奈
あの事は今でも覚えてる。これからは友達になにかあったら…前みたいに見捨てはしない。